2月14日に開幕するフィギュアスケート四大陸選手権。女子シングルに出場予定だった宮原知子選手が、左股関節の疲労骨折のため欠場を発表した。
「宮原選手の故障は、すでに昨年末のGPファイナル、全日本選手権の時にあって、一時は歩くことも大変だったといいます。それでも痛みに耐えながら出場し、GPファイナルでは2位、全日本では優勝を飾った。それが年明けからさらに痛みが悪化。それでもアイスショーなどには出場していたのですが、無理をして五輪出場枠をかけた世界選手権に出られなくなっては元も子もないと、欠場を決めたようです」(スポーツライター)
宮原選手といえば、安定した滑りで「ミス・パーフェクト」と呼ばれるほどの存在。平昌五輪での女子の3枠獲得には欠かせない存在だ。世界選手権は3月末。全治4週間とのことなので出場はできるはずだが、スポーツ選手の骨折は今後の競技生活に影響を及ぼしかねない大問題だ。
「最近は、特に女子の技術点の比重が大きいため、難易度の高い技術や小技を入れるために過酷な練習を重ねることで、体に無理をさせている選手が多いですね。浅田真央選手も膝や腰に故障を抱えており、解説者の鈴木明子も現役当時は足の故障で、ソチ五輪をはじめ現役後半はスケート靴を履くだけで悲鳴をあげるほどの痛みだったそうです。村上佳菜子選手も疲労骨折を抱えたまま昨年の全日本選手権に出場しました。日本選手のみならず、ロシアの女子選手の勢力図がコロコロ変わるのも、故障の影響が大きいと言われています」(前出・スポーツライター)
さらに磨きがかかってきた宮原選手の演技が四大陸選手権で見られないのは残念だが、ここはしっかり故障を治して、世界選手権に臨んでほしい。
(芝公子)