ドラマ「黒革の手帖」(テレビ朝日系)で主演を務める武井咲。銀行の派遣社員が裏口座を書き付けた手帖を武器に、銀行から億単位の金を横領し、銀座のママへとのし上がっていくご存じのストーリーだ。
これまでに山本陽子、大谷直子、浅野ゆう子、米倉涼子らが演じてきたヒロイン・原口元子だが、放送前は武井では貫録不足と言われていたものの、7月20日の初回視聴率は11.7%と上々の2ケタ発進となった。
「武井は決して演技が巧い女優ではありませんが、上達しているのは確か。目立たなかった派遣行員が銀座のママへと転身した時の変貌ぶりは、これまでの元子役の中でも武井がピカイチだったのではないでしょうか。銀座のママらしく和服を着こなした武井には『ホレボレする美しさ!』『目の保養』『客役の奥田英二がうらやましい』といった声が上がっています。元子役の歴代女優はみな“天性の悪女性”がありましたが、武井の場合は“天性の聖女性”。銀座のクラブという特殊な世界でステップアップしていくため悪事に手を染めていく“人でなしのダーティーな元子”を、どこまで華麗かつ説得力をもって演じられるかがポイントになるでしょう」(テレビ誌ライター)
武井版・元子は「これならオレもだまされたい」と視聴者男性に思わせる悪女となれるのだろうか。今後の展開を見守りたい。