女装家のミッツ・マングローブがMCを務め、不定期に放送される「スポーツ酒場『語り亭』」(NHK)。2月4日放送回では佐野稔、本田武史、振付けの宮本賢二、鈴木明子、それに国際審判員の岡部由起子を招いてフィギュアスケートの「表現力」をテーマにトークが繰り広げられた。
「番組では、表現力の1つとして音楽と演技の一体感についても話が出たのですが、名前があがったのが宇野昌磨選手。動きと音がピッタリと合っていて、音楽の軽やかなところではフワッと軽く、のびやかなところではグンと伸びるスケーティングで、トーンの付け方も調整していると、振付けの宮本氏も大絶賛していました。よほど音感がいいのかと思いきや、鈴木がそれを否定。以前、鈴木は宇野選手のコーチである樋口美穂子さんに、宇野選手が曲に合わせて音を取り、タメを作ることができるのかと聞いたことがあるそうです。樋口コーチの答えは、細かく練習しないとできない、とのこと。宇野選手は感性で音をはめているのではなく、“ここでこう”という樋口コーチの細やかな指導に基づく練習の積み重ねで滑っているのだとか。『意外と器用じゃないのよ』と語っていたそうです」(スポーツライター)
出演していたスケートのプロでさえ、音感によるものだと思っていたほど自然な演技を見せる宇野選手。いかに練習を積み重ねているかがよくわかる。
それほどの練習の賜物を、平昌五輪の舞台でぜひとも存分に発揮してほしい。
(芝公子)