コロナ禍による外出自粛はこの冬も続きそう。子どもがいる家庭では、「子どもがテレビゲームやスマホゲームにばかり夢中……」なんて状態になっていませんか?
そんなとき、たまには“アナログ”なゲームに目を向けさせるのもいいかもしれません。実は、アナログゲームで遊んでいる子どもの脳波実験では、子どもの脳によい影響が出ることが判明しているようなんです。
■新聞を使った知育ゲーム
どこにでもある新聞を使った知育ゲーム「しんぶんち(新聞知)ゲーム」というものがあります。例えば、新聞にある見出しの中から一語を「お母さん」に変えるとおもしろいものを探したり、新聞紙1枚を使って紙飛行機を作って遠くまで飛ばしたりするといったものです。
そのしんぶんちゲームで遊んでいるときの子どもたちの脳波を測定する実験を行ったところ、集中力が開始前と比べ最大20%高まり、興味の幅も最大30%拡張したとか。
このゲームを開発した鳥取大学の大谷直史准教授は、「子どもたちは自分の得意な力を使ってゲームを楽しむ一方、一緒に遊ぶ友人とのコミュニケーションの中で苦手な分野にも楽しみながら取り組んでいました。これが興味関心の幅を広げるのに役立っているのではないかと考えられます」とコメントしています。
もともと、思考力や表現力などを伸ばすことを目指して開発したというこのゲーム、ゲームを通じてストレスなく活字に触れるきっかけになるという側面もあるそう。親としても率先してやらせたいゲームですね。
■ボードゲーム
また、世界大手の玩具メーカーである米国マテル社の日本法人マテル・インターナショナルが、人気ボードゲーム「ブロックス」で遊んでいる最中の脳の働きについて調べたところ、スマホのゲームアプリで遊んでいるときよりも、戦略を立てて勝利を目指していくプランニング力が高まり、社会性を司ったりする前頭葉の血液量が高まったそうです。
新聞にボードゲームと、アナログの力は意外とスゴいようです。テレビやパソコン、スマホゲームだけでなく、アナログゲームも加えてバランスよく遊ばせるというのもよいのではないでしょうか。