古田敦也が野球漫画「タッチ」最終カットに「『エーッ!』って声出た」回顧で蘇る!あだち充作品「もう一つの衝撃ラスト」
東京ヤクルトスワローズで名将・野村克也監督のもと捕手を務め、ヤクルト黄金期に貢献。通算2097安打で名球会入りし、2006~2007年には同球団の監督も務めたプロ野球界のレジェンド・古田敦也氏が、YouTubeチャンネル「動画、はじめてみました【テレビ朝日公式】」に出演(8月16日付)した動画が興味深い。青春時代に影響を受けた漫画を口にするのも珍しい印象だが、その作品の「衝撃的なラストシーン」に言及したのだ。
その漫画とは、あだち充氏の「タッチ」。高校野球をテーマに、双子の兄弟、上杉達也・和也と幼馴染の浅倉南の3人を中心とした恋愛青春漫画。1981年から86年まで連載。累計2億部を越え、アニメの最高視聴率は31.9%を記録した。
では、古田氏が衝撃的だったと指摘したシーンとは…。
「全26巻ありましてね、最後の最後のね、普通の人では見逃すかもしれないっていうのが最後のシーン。…実は甲子園行くところでこの本って終わってるんですよ」「衝撃でした。『エーッ!』て声が出たくらい」
主人公・上杉達也がピッチャーを担う明青学園高校は、最大のライバル・新田明男を擁する須見工業高校を都予選の決勝で破り、念願の甲子園出場を決める。…が、甲子園での対戦にはいっさい触れておらず、ラストカットで甲子園で優勝したことがわかるように描かれている。
「同じく、あだち充氏の人気漫画『みゆき』もラストカットが衝撃的でした。主人公の若松真人と、血の繋がらない妹の若松みゆき、同級生・鹿島みゆきの三角関係を描いたラブコメディ。妹のみゆきの結婚披露宴で真人は好きだった気持ちを告げ、そもそも妹のみゆきも真人が好きだったことから結婚は破談に。その後、2人の経過は描かれておらず、新婚旅行を思わせる海辺で手を繋いで歩くシーンがラスト。当時の読者からは『茫然とした。でも泣けた』といった声が相次ぎました」(ネットライター)
何かを思わせる、そして感動的なラストシーンは、あだち充氏の真骨頂ともいえる。
(所ひで/YouTubeライター)
