サザンオールスターズが11月27日、恒例の大みそかの年越しライブを有料・無観客の形で開催することを発表した。
バンドとしては6年振りとなる年越しライブ。会場は恒例となった横浜アリーナから「サザンオールスターズ ほぼほぼ年越しライブ2020 『Keep Smilin’~皆さん、お疲れ様でした!! 嵐を呼ぶマンピー!!~』supported by SOMPOグループ」と題して、事前収録した約2時間30分の公演を配信する形となる。
さらに今回はライブ最後に疫病退散と無病息災を祈念して「みんなで上げよう!! 全国Keep Smilin’花火」と称した花火も全国各地の複数箇所で打ち上げられる予定だ。
サザンオールスターズ・桑田佳祐は「サザン恒例の年越しライブ、今年は“ニューノーマル”な“ほぼほぼ年越しライブ”ではありますが、ぜひ、皆様それぞれ、思い思いに楽しんでいただければ幸いです!! 我々サザンのメンバーも、皆様と共にサザンのライブを見ながら年越しをするという初体験です!! ファンの皆様も、支えてくれているスタッフも、今回花火を打ち上げてくださる花火師の皆様も、気持ちを一つに、同じこの「ライブ」を一緒に観ながら2021年を迎えましょう!!」とコメント。
ネットでは《コロナ禍のこんな状況の中で、楽しみが増えました》《サザンの場合、自分たちのためというより無観客でも、ライブをやることで、周りのスタッフや業者に仕事が生まれることを考えているんだと思う》《凄いねー、サザンは。前回の演出も良かったけど、今回もド派手にお願いしたい》など期待や賞賛の声が多数寄せられた。
「サザンは42回目のデビュー記念日である6月25日にも横浜アリーナから有料の無観客ライブを配信。推定視聴者数は50万人を超えました。当時、スタジオや自室、小規模なライブハウスなどで歌を届けるミュージシャンはいても、17000人を収容できるような大規模な会場で有料ライブを無観客で配信するというのは画期的でした。その後はOfficial髭男dism、星野源、King Gnuなど名だたるアーティストたちも続々と実施。まさにサザンの試みがウィズ・コロナの時代のひとつのスタンダードとして実を結んだ結果でしょう。サザンのライブにおける功績はもうひとつ、年越しライブがあげられます。今でこそ大みそかの風物詩となり、たくさんのミュージシャンが行っていますが、その先鞭を付けたのがサザンです。1984年にNHK紅白歌合戦に落選したことがきっかけで年越しコンサート『縁ギもんで行こう』を新宿コマ劇場で開催、1989年以降から恒例化しました。今回のライブもまさに、サザンがやらなくてどうすると言えるでしょうね」(芸能記者)
今なお第一線で活躍するサザンオールスターズ。大みそかはエンタメの歴史にまた新たな1ページを刻みそうだ。
(柏原廉)