お笑い芸人のケンドーコバヤシが12月2日に更新されたネットニュースサイト「Yahoo!ニュース」にインタビューで登場。「絶望的につまらない時代」と形容した今を嘆きながら、アンジャッシュ・渡部建に感じている“脅威”が話題になっている。
ケンドーコバヤシは、仲がよくないといけない、いい人じゃないといけないといった世の中の芸人観そのものが急速に変化していることに戸惑いを感じつつ、昨今流行りの“人を傷つけない笑い”という点については、幼い頃から留意していることを誇っている。
また“Mr.やりたい放題”という異名を持つケンドーコバヤシだが、唯一、脅威に感じているというのが渡部だという。「渡部が吹っ切れて『スケベおじさんでーす』みたいなキャラで帰ってきたら、俺なんかすぐに失職するでしょうね。各局のプロデューサーから『お前みたいなまがい物は要らないよ。こっちには本物がいるんだよ』って言われて」と、この騒動を誰も腐すことなくイジり、言い表している。
「ケンドーコバヤシは2004年に関西の番組『オールザッツ漫才』(MBS)で下ネタ全開の危険なネタをやったことで、関西のレギュラー仕事が全てなくなりました。その後東京へ“逃げた”ことで全国区の人気を得ることができたのです。同じようにレギュラーを全て失った渡部にも思うところがあって、屈折したエールを送っているのではないでしょうか」(芸能記者)
ネットでも《ケンコバの言ってることわかる。最近のテレビは綺麗すぎて面白くない》《ほんとうに絶望的につまらない時代ですね。芸人のコンビ仲なんてどうでもいいし、プライベートで仲悪くてもネタが面白ければいい》《芸能人なんて特殊な職業に就いてるんだから、ダーティーな人物が居たって良いと思う》とケンドーコバヤシの発言に対して好意的な反響が続々。
一方で、《芸人がいい人である必要はない。ただ一般的にやってはいけないと言われてることはやるべきじゃない》《ケンコバさんの変態さは昔から理解してるんだけど、渡部さんが開き直って世に復活は無理だと思う》と否定的な声も見られた。
いずれにせよ“多様性の時代”とは言われながらも『いい人』は良くても『ならず者』は生きにくい時代になったようだ。
(柏原廉)