“コロナ離婚”などの言葉が聞かれるようになった昨今、「離婚が少し身近に感じられるようになった」という人も出てきたようです。ところで、多くの人は、どんな理由で離婚をしているのでしょうか?
エン婚活エージェントが2020年に離婚した20~40代の男女を対象に実施した『2020年の離婚』に関する調査で、TOP5は次の結果となりました。
第1位「性格が合わない」(55.6%)、第2位「異性関係」(17.0%)、第3位「DV・モラハラ」(16.2%)、第4位「金銭トラブル」(14.0%)、第5位「性的不調和」(13.5%)
離婚というと、「浮気」が一番にイメージされますが、意外にも「性格が合わない」という理由が多い結果となりました。それだけ互いの性格のマッチングは、夫婦の日常生活に大きな影響をもたらすようですね。
具体的なコメントをみてみると、「子供を可愛がらない。いつも自分優先」「コミュニケーション不足による性格の不一致。基本的な価値観を共有できなかったこと」「一緒にいる時間が長くなって考え方のずれをより感じたから」など、外出自粛により夫婦が狭い範囲内で一緒に過ごす時間が増えたことが、子育てやコミュニケーション、考え方などの違いを強く感じさせたのかもしれませんね。
心理学者である國分康孝さんの著書「カウンセリング心理学入門」(PHP研究所刊)によれば、夫婦不和の原因となる問題の内容は6つの領域に渡っているそうです。それは、金銭問題、育児、社交、決定権の縮小、異性関係の制約、家事の義務化なんだとか。性格が合わないということを具体的にいうと、これらの原因が出てくるのかもしれません。
離婚を考えている場合、次の機会に同じ失敗をしないよう、「相手の性格が合わない」ということを理由にせず、自分自身の中にある、これらの原因を解決することを念頭に置いたほうが生産的なのかもしれませんね。