【あんぱん】大森元貴“いせ”が北村匠海“嵩”に作詞を提案する「第100話」放送が終戦記念日だった“意味”
今田美桜が主演を務めるNHK朝ドラ「あんぱん」。8月11日から15日に放送された第20週の副題は「見上げてごらん夜の星を」だった。
漫画家として独立したものの、鳴かず飛ばずの日々が続く柳井嵩(北村匠海)に、作曲家のいせたくや(大森元貴)=Mrs. GREEN APPLE=から、ミュージカル「見上げてごらん夜の星を」の舞台ポスターや美術を依頼される。
始めは気乗りのしなかった嵩だが、自分の好きなことに情熱を注ぐいせ等に触発され、充実した毎日を実感していた。
舞台が終わり、漫画に集中しようとする嵩だったが、いっこうに描けない。そんな時、いせから、作詞をしてみないか?と提案されるのだが…。
「嵩が作詞を提案される、第20週の物語の最後の金曜日に放送された第100話は、くしくも終戦から80年目の節目を迎えた8月15日でした。脚本家の中園ミホ氏はこれまで、“『あんぱん』は、やなせさんの思いを書かせてもらっている”と、嵩のモデルとなったやなせたかし氏について公言しています。やなせ氏の名作『アンパンマン』は、戦争で亡くなった弟の千尋さんへの思いがあふれた作品です。嵩の人生の節目において、いつも千尋さんの名前がドラマの中にも出てきます。やなせ氏が自身の作品の中で『何のために生まれて、何をして生きるのか』を問い続けてきた原点は、千尋さんにあるのだと思います」(テレビ誌ライター)
8月18日から放送予定の第21週の物語では、作曲家のいせとタッグを組み、嵩が作詞して名曲が生まれる。「手のひらを太陽に」(作詞・やなせたかし 作曲・いずみたく)だ。これは、「みんなのうた」(NHK)でも紹介され、子供たちにも広く歌われるようになる。
だが、肝心の漫画はなかなか売れず、漫画家としては壁にぶち当たっていたままという展開。「アンパンマン」誕生までは、もう少し先のようだ。
