多くの芸能人が相次いで東京五輪・聖火リレーのランナーを辞退する中、女優・黒木瞳による不参加の理由が大きな話題を集めている。
ついに3月25日より福島県のサッカー複合施設「Jヴィレッジ」からスタートした聖火リレー。コロナ禍における同イベントを巡っては、見学客による人混みを作ってしまうリスクがあるとの理由から中止すべきとの指摘も出ていた。
これについて、同日開催のグランドスタートセレモニーに聖火リレー公式アンバサダーとして登壇した女優の石原さとみは、「聖火リレーに対する意見や考え方は様々でいいと思います。決断や判断は間違っていない。目標があることは生きる希望がある。多くの方が目標をもって生き抜いていってほしいと思います」とコメントした。
実際、芸能界では聖火リレーを辞退するケースが続出しており、これまでも俳優の斎藤工、広末涼子、常盤貴子、玉城ティナ、そしてTOKIOや笑福亭鶴瓶といった面々が不参加に。その大半は辞退の理由として「スケジュールが合わない」「日程の調整が困難になった」などと説明していると各都道府県の実行委員会より発表されている。
「もちろん東京五輪の大会自体がコロナ禍により1年延期しているため、スケジュールにズレが生じたことは事実ですが、ほとんどの芸能人がスケジュールを理由に辞退している点には世間から疑問の声も出ています。『波風立てたくないのがバレバレ』『イメージ悪化を避けたいのが本音でしょう』『日程調整難しいっていうけど、前から決まってたことだと思うんですけど』との反応が飛び交う中、同じくランナーを辞退した黒木瞳の理由に注目が集まりました。
5月に福岡県内をランナーとして走る予定だった黒木は聖火リレーが始まる前日の24日に辞退が決定。同県によれば、黒木側から、沿道に観衆が集まることでの新型コロナウイルス感染拡大リスクを懸念した末の辞退申し入れがあったとのこと。この黒木の説明について、世間からは『スケジュールが合わないからと当たり障りのない理由を挙げて辞退する芸能人が多い中、きちんと理由を述べておられる点に好感を持ちました』『ほかの芸能人も黒木さんのように明確にメッセージを発信してほしい』『嘘くさい言い訳でごまかすのが流行ってるので、沿道に観衆が集まることを懸念しての辞退は聞いていて気持ちいいです』との賞賛が集まりました」(テレビ誌ライター)
石原さとみも「意見や考え方は様々でいい」と述べている通り、リレーについて多種多様な見解が存在するのは致し方ないこと。一方で、辞退の理由が皆全く同じという点に違和感を覚える指摘も多い中、黒木の明確な辞退理由は一際目を引くものだったと言えるだろう。
(木村慎吾)