あなたは“交渉力”を持つ必要性を感じていますか? そう言われると、「私は営業職ではないから」「お客さんと直接会話はしないから」必要ないと思う人も多いでしょう。でも交渉力って、実は生きていくうえで必要なスキルなんですよ。
起業家クリス・ギレボーさんの著書「その仕事でいいのかい?」(TAC出版刊)によれば、交渉は外交官や車のセールスマンだけがするものではなく、職場で誰かと話す際にも必要なんだとか。
交渉の秘訣は、双方が満足できる解決策をみつけること。自分も相手も満足のいく結果に導くのが交渉で、この力を磨くためには、自分が達成したいことと相手が達成したいと思っていることの両方をきちんと理解しなければならないそうです。
いざ交渉しようと思うと、相手をどうにか説得して打ち負かそうという気持ちが働くことがありますが、それは大きな間違いのようです。弁護士である谷原誠さんの著書「7タイプ別交渉術」(秀和システム刊)によると、交渉において勝敗はどうでもいいことだというのです。それは、交渉が「自分の抱えている問題を解決する手段」であるから。そのため、交渉相手は敵ではなく、パートナーととらえることがポイントなんだそうですよ。
同書で紹介されていた交渉テクニックの一つが、「ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック」。これは、初めに大きな要求をし、その後の過程で譲歩をすることにより、相手にも「じゃあ、自分も譲歩しなければ」と思わせる方法です。
いかがですか? これらの手法を取り入れて、ぜひ“交渉力”を磨いてくださいね。