お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が5月9日放送の「ボクらの時代」(フジテレビ系)に出演。1人娘に対する独特な教育の価値観が話題となっている。
歌手のさだまさし、泉谷しげるとともに同番組に初出演した松本。11歳の娘を持つが、もしも「芸能界に入りたい」「グラビアや笑いをやりたい」と言われた場合はどうするかと問われ、「どうなんでしょうね」と父親として困惑した表情を見せた。
松本は「娘とはできるだけ会話をするようにはしています」と家庭での距離感を説明すると、その教育方針については、妻と真逆のアドバイスをすることもあるとコメント。ある日、バレエの発表会を翌日に控えた娘が裏方のスタッフを軽んじるような発言があったとし、「嫁が『裏方さんがいてのあなたでしょ』って叱ったんですよ」と当時の状況を振り返る。
そんな母と娘のやり取りを聞いていた松本。「もちろん、最終的にはスタッフを大事にしなければいけないのですが」と前置きつつ、「でも、今の段階でスタッフのことばっかり気にしていたら、いい演技はできない。だから娘には『裏方を舐めてかかれ。そうしないとトップは取れないぞ』って話をしたんです。娘からしたら、『どっちやねん』って思ってると思うんですけど」と両親からそれぞれ真逆のアドバイスを受けた娘を心配していた。
これを受け、さだは「いや、いい教育だわ。両方の価値観をいっぺんに植え付けるのは育つね」と、娘が自ら考える能力を養える松本家の教育方針を絶賛した。
「若手時代から尖った芸風でスピード出世を果たし、見事にお笑い界のトップに君臨した松本らしい教育だとして、ネットでは『面白い。笑いの帝王学』『反対の意見を聞いて判断するのは自分。たとえ選択が間違っても、次は今よりも考える力がついてるから成長していくと思う』『人の数だけ考え方があるという事を学ばせるいい機会だと思う』と感心する声が大半に。また、娘に対して周囲への感謝を持つよう教えた妻の言葉も至極真っ当な教育だとして、『両方とも正解だと思う。松ちゃんも奥様も素敵な考え方』『どちらもすごい言葉だと思う。両方の言葉の重み、もうちょっとしたら理解できるでしょう』といった反応も出ています。2つの異なる価値観を提示され、幼少期からしっかりと思考力を養う機会に恵まれた松本家の一人娘は、恵まれた環境にいるのではないでしょうか」(テレビ誌ライター)
松本は過去に「娘を叱ったことが1度もない」と告白し、その甘やかしぶりを共演者からイジられたが、思考力を培う教育については一切の余念がないようだ。