オフィスのエアコンが冷房に切り替わるこの時期、脚のむくみがひどくなる‥‥これは冷えによる血行不良のせい。でも、他にも自分では気が付かないうちに、むくみの原因を作る生活習慣をしているかも。何がむくみの原因で、どうすれば解消できるのでしょうか。
「まず、ご飯やパン、パスタなどの炭水化物は細胞内に水分を引き込みやすい性質を持っています。塩分が多くなると浸透圧の関係で血液中の水分が血管やリンパ管に移って、むくみが生じるのです」
こう話すのはある医療系ジャーナリスト。続けて話す。
「また、アルコールは末梢血管を拡張させ、血行が良くなり、手足に血液を送り込みやすくするのですが、それが停滞してしまうこともあります」
ビールが美味しい季節ですが、一緒に塩分が多いおつまみを食べて、締めにさっぱり冷たいうどんなんて食べると、たちまちむくみの原因に‥‥注意しなくてはいけません。では、どうやったらむくみを解消できるのでしょうか。
「直接の原因は、代謝物質や老廃物などを回収したリンパ液などです。座ったままや立ったままなど、同じ姿勢を続けていると下半身に流れたリンパ液が押し戻されなくなって停滞してしまうんです。下半身に流れ込んだ血液やリンパ液は、ふくらはぎの動きによって血管がポンプのように働いて押し戻されます。それを正常にしてあげればいいんです」(前出・医療系ジャーナリスト)
そのためには立った姿勢で踵を合わせ、つま先を45度くらいに開き、その状態でかかとの上げ下げを繰り返せばいいのだそうです。また、座っているのであれば、つま先を手前に引きながら指を握るように動かす、開きながら足首を伸ばすという動きを繰り返すのがいいそうです。
「ふくらはぎを動かすことで、滞りがちな下半身の血液を循環させます。むくみを解消するだけでなく、筋肉を引き締めることで美脚効果もあります。また、シャワーだけの入浴になると、体の芯まで温まらないので血行が悪くなり、むくみやすくなるので、たまには湯船にも浸かりましょう」(前出・医療系ジャーナリスト)
夏は脚を見せることも増えるシーズン。むくみのないきれいな脚にしていきましょう。