女優の稲森いずみが新型コロナに感染し、自宅療養することを8月27日に所属事務所が公表していたが、実は極秘入院していたと9月16日発売の週刊誌「週刊文春」が報じた。
同記事によると、稲森は当時、ドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」(TBS系)出演中。ドラマはロケもキャストも多く、調整は至難の業。スケジュールも押して最終回放映の前日明け方まで撮影が続いていたという。稲森は最終回のクライマックスでテロリストを逮捕する重要な場面が控えていた。
極秘入院は撮影になんとしても間に合わせるための措置で、稲森は9月4日に退院し、9日には撮影現場に復帰したという。しかし、当時は都の重症者向け病床の使用率は連日90%超え、医療逼迫のまっただ中だった。稲森の入院先病院は文春の取材に対し、患者の個人情報については回答致しかねるとしつつも、受け入れ基準については「状況に応じて軽症の方もお引き受けして入院して頂いております」と回答。また稲森の所属事務所は一切回答しなかったという。
芸能人の新型コロナ感染では、女優の綾瀬はるかの入院が8月に報じられ、大きな話題を呼んだばかりだが、稲森の入院についてネットでは《「自宅療養ではなく入院だった」って、そんなに大騒ぎするような秘密なの?》《そもそも、芸能人は入院したらダメなんてルールはないはずですよね?》《なんでそんなに大騒ぎするの? 法を犯したわけでもないんだろ?》《綾瀬はるかの時も思ったけど、入院するだけで叩かれるなんてかわいそう》など、同情的な声が多かった。
「稲森は『TOKYO MER』最終回のひとつ前の回には全く出演シーンがありませんでしたが、コロナで療養中だったためでは。綾瀬の際には多かった“上級国民バッシング”ですが、今回少なかったのは、そもそも医療ひっ迫の原因のひとつとして民間病院でのコロナ患者の受け入れが極端に少ないことが知られてきたことと、『入院すること事態は全く批判されるべきことではない』という認識が広まってきたからでしょう。
芸能人はプライバシー保護のために所属事務所が特定の病院と普段から関係を持ち、いざとなれば特別個室などを用意してもらうことも珍しくはありません。稲森の事務所もバッシングを恐れて極秘にしていたのでしょうが、杞憂だったかもしれません」(芸能事務所)
今後は、ほかの芸能人も入院しやすくなりそうだ。
(柏原廉)