案の定、大失敗に終わった。
10月1日深夜にめでたく放送20周年を迎えたラジオ番組「嵐・相葉雅紀のレコメン!アラシリミックス」(文化放送)。嵐・相葉雅紀がパーソナリティを務める番組で、20周年記念イベントとして嵐の曲「カイト」を番組レギュラー3人のユニット「フィナンシェ」が演奏した。
「冒頭、放送20周年までこぎつけられたのは、すべてリスナーの皆さんのおかげと感謝した相葉。初期の頃の思い出を振り返り、和気あいあいでスタートしました。この日のメインイベントである楽器演奏は9月3日の放送で発表。その後の放送で相葉らが楽器未購入で準備が遅れていることが判明。練習不足が危惧されていました。この日の放送でも相葉は『(練習を)ほぼやってない』とぶっちゃけ、『だってやる時間ないんだもん』と開き直る始末。
それでも相葉の20歳の誕生日記念に同番組で披露した『エリーゼのために』のピアノ演奏の音源を流して、『これを超えたいよ』と意気込んで見せました。相葉と放送作家のチカさんがソプラノリコーダー、アシスタントのネッチがピアニカを順番に演奏することに。ところが相葉は『Aメロしか練習できてない』と泣きを入れ、音を外すたびに吹き出し、何度も最初からやり直し。4回目の挑戦でAメロを完奏、ようやくチカさんにバトンタッチしましたが、これが輪をかけたダメダメぶりで、相葉が途中でストップをかけるほどでした。最後に3人で合奏したのですが、音が合っていたのは、出だしの1音だけ。ぐだぐだすぎて話になりません。ラジオで映像がないぶん、純粋に音だけでの勝負だったので、正直辛かったです。うまくできた部分をつなぎ合わせた完全版を放送しなかったのは、時間的余裕がなかったのでしょうね。とにかく黒歴史必至のお粗末な出来でした」(芸能ライター)
相葉は「NHK東京パラリンピック2020デイリーハイライト」(NHK)でキャスター出演中の楽屋や、移動中の車中で練習に励んだことを打ち明けたものの、全曲完奏にはほど遠い中途半端さ。それでも「すげえ楽しかったけどさ」と満足げで、ぶっつけ本番での出来については「全然ダメ、これは『エリーゼ』を超えられなかった」と分析。「頑張ったけどねえ」と振り返りながらも、「そもそも実力がない」と落ち込んでみせた。あまりにもふがいない結果に「今回の放送、心配よ。これみんなチャンネル替えちゃうんじゃねえかと思って、本当に」とリスナーに愛想をつかされることを本気で心配していた。
冠バラエティ「相葉マナブ」(テレビ朝日系)では、包丁王子と呼ばれるほど魚のさばき方や寿司の握り方など卓越した腕前を持つ相葉だが、楽器演奏は荷が重かったのだろうか。米津玄師の楽曲の難しさをあげ、「本当にサビが難しい。シャープがめちゃくちゃ多くて、超ムズイよ」と愚痴をこぼしまくった後、「みなさん、すみませんでした」と平謝り。「これに懲りずに(番組を)聞いていただけると嬉しいなと思いますんで」とおねだりし、「皆さんがいないともうこの番組終わります。これからもよろしくお願いします」と平身低頭したのだった。
最後にお手本となる「カイト」のリコーダー演奏を聞かせてくれるリスナーの募集が行われると、「それいいですね!」と相葉は俄然ノリノリに。ある意味、ファンの期待を裏切らない予想通りの結果となった。
(塩勢知央)