小栗旬主演ドラマ「日本沈没‐希望のひと‐」(TBS系)が10月10日にスタートし、初回の平均視聴率は15.8%を記録した。
原作は1973年に発表された小松左京氏の「日本沈没」。これまで、映画やドラマ、アニメ、漫画などさまざまな形で語り継がれてきた不朽の名作だ。
今作は2023年の東京が舞台。震度5強の地震が東京を襲い、日本地球物理学界の異端児と言われている学者・田所雄介(香川照之)がネットで関東沈没の警鐘を鳴らしていた。しかも、その予兆として日之島が沈むと予言する。これは、国民の不安を煽るものだと環境省の天海啓示(小栗旬)は、田所の意見に異を唱える。
海上保安庁を巻き込み、地球物理学の最高権威・世良教授(國村隼)らが海底を調査するも“異常なし”との結論を出す。だが、天海は自身がダイビング中に遭遇した海底の異変が気になっていた。そして、調査報告の最中に日之島が沈む様子が報じられる。
東京都は10月7日、10年ぶりに震度5強の地震が起きたばかり。視聴者からは「なんかタイムリーすぎて嫌だな」「リアルに数日前の地震みたいで怖い」「震源地は違うけど震度が同じ。不安になる」などの声が上がった。
「放送終了から約1時間後の23時16分ごろにも十勝地方南部で起きた地震の速報が流れました。視聴者からは『観ていてリアリティが増した』『楽しく観られる自信がなくなった』など不安にかられた声がいくつもあがっていました」(テレビ誌ライター)
あまりにも現実とリンクしてしまった同ドラマ。果たしてこれが、吉と出るか凶と出るか。