つい、他人と比較してしまうときってありますよね。
そんなとき、「私はどうせ美人じゃないから……」と自分を卑下したり、逆に、「私のほうがスタイルはいいのに、あの子のほうがモテるなんて……」と自分の優位さを感じたり。比較したくなる気持ちは分からなくもありません。誰だって、自分がかわいい。もっと幸せになりたい。だからこそ、悩んでしまうのですよね。
自分を下にみる場合と上にみる場合、それぞれの心の状態は、まったく逆のように思えるかもしれません。でも、実際の心の状態は一緒です。他人と自分を比較してしまうという時点で、「自分は幸せじゃなくて、もっと幸せになりたい」と考えているのです。例えば、摂食障害には拒食症と過食症がありますが、この2つも違うようでいて同じような精神状態なんです。これと同様だと思ってください。
もちろん、誰でも他人と自分を比較したいときがありますよね。その気持ちを無理やり忘れようとするのも、ちょっと嘘っぽい。だから、比較したいときには比較したい気持ちを大切にするのもありなんです。比較がほどほどなら、問題はないのです。
「最近の私は、ちょっと人よりモテているかも」とウキウキしたり、ちょっとダメだから「もう少し頑張ろう」と目標を持ったり。そのくらいならいいんです。それがいき過ぎてしまうと、他人に嫉妬してばかりで、どんどん幸せから遠のいてしまいます。
だって、考えてもみてください。いつも「あの子はあんなに……」「私はこうで……」って考えていたら、人相が悪くなると思いませんか? 眉間にシワを寄せた、ドラマのイジワルな女子みたいになりそうです。
だから、比較するのはちょっとだけ。ふと自分を振り返ってみて、「最近、他人と自分を比較してばかりかも」と感じたら、そんな自分から意識的に離れようとしてみることです。とりあえず、他人ではなくて自分だけをみてください。
今のあなたはどんな女性ですか? 今、自分に不満がありますか? あるとしても大丈夫。それはとても普通のこと。変えていきたいことは、変えていけばいいんです。
「料理教室に通ってみたい」という願望があるとしましょう。でも、「今は予算的にも時間的にもキツイ。でも、なにか婚活につながることをしたい」としたら? そんなときは、ムリに料理教室に通わなくても、休日にちょっと料理を工夫してみてはどうですか? 人気のレシピ本もたくさんありますし、料理サイトもある。テレビの料理コーナーを録画予約しておき、時間があるときにみてみてもいいですよね。
「これをしたら楽しそう」ということが100%はできなくても、ちょっとだけでもやってみる。“ちょっと”は“ゼロ”ではないので、その積み重ねが、自分らしい幸せにつながるのではないでしょうか?
昨日より今日、今日より明日、なにかひとつ、自分で納得できることができたら、それだけで幸せなことだと思いませんか?
想像し、少しずつ行動するところから、幸せは現実化していきます。ぜひ、やってみてくださいね。
(恋愛カウンセラー・安藤房子)