Kis-My-Ft2の派生ユニット・舞祭組(ブサイク)が誕生して、来年で10周年目に突入する。グループ後列の横尾渉、宮田俊哉、二階堂高嗣、千賀健永によって13年に結成。同年10月に放送された冠レギュラー番組「キスマイBUSAIKU!?」(フジテレビ系/現「キスマイ超BUSAIKU!?」)に中居正広がゲスト出演した際、突然結成を告知されて、ひょうたんから駒のような形で発進した。
プロデューサーとなった中居は「なかいさん」名義で、13年12月にリリースされたデビューシングル「棚からぼたもち」、翌14年の2ndシングル「てぃーてぃーてぃーてれって てれてぃてぃてぃ ~だれのケツ」、翌15年の3rdシングル「やっちゃった!!」を作詞・作曲。17年末に発売された初アルバム「舞祭組の、わっ!」の収録曲「Fire&Lightning」には、コーラスで参加。翌18年に行なわれたコンサートツアーの1月31日、東京・中野サンプラザ公演にサプライズ登場し、SMAP解散(16年)後初めて公の場でダンスを披露している。
「中居は非常にかわいがっていて、飲んでいた席で二階堂に腕時計、千賀にセーター、宮田にジャケットをあげており、デビュー1周年のお祝いにはスーツを全員にプレゼント。しかも、それぞれが違うブランドで、内側には『舞祭組』と個人名が刺しゅうされています」(スポーツ紙記者)
舞祭組が中居の心を鷲づかみにしている理由は、“残念感”にある。初アルバムリリース時にPRのために全国各地を訪れ、ハイタッチ会を実施したが、初日(17年1月5日)の福岡・沖縄会場に集まったのは2000人キャパの会場に対してわずか200人。急きょ、CDを1枚購入すれば何度でもハイタッチできる方法に変えることで、時間を穴埋め。4回もハイタッチできるファンがあふれ、ファンはメンバーに寂しい思いをさせまいと必死だった。つくづく前方3人(北山宏光、玉森裕太、藤ヶ谷太輔)の人気を痛感することになった。
「それでも中居は見捨てることなく、舞祭組が音楽番組に出る時はスタジオに訪れる親心を見せました。パフォーマンスの仕方や、『笑顔は見せるな』『とにかく真剣にやれ』とアドバイス。4人のとりえである一生懸命さが伝わるように、『汗は拭くな』と助言していたそうです」(前出・スポーツ紙記者)
昨年3月、中居はジャニーズ事務所を退所。舞祭組は音楽活動を休止中だが、双方の関係は良好。10周年目に入る22年には、再びあの絶妙なコンビネーションを見せてほしい。
(北村ともこ)