武井咲がヒロインを務めるドラマ「せいせいするほど、愛してる」(TBS系)が7月12日にスタート。広報部員の武井が妻のいる副社長と恋に落ちるというストーリーだが、なんとその舞台となる会社が高級宝飾品ブランドのティファニーで、同社の特別協力を得ているというのだ。
実在の企業がドラマの舞台となること自体が異例だが、ブランドイメージを重視するはずのティファニーが、よりによって“低視聴率の女王”との異名をとる武井のドラマに協力するのはもっと異例ではないか。この異色コラボが決まった裏側を女性誌のライターはこう推測する。
「この組み合わせは、女性誌と高級ブランドの関係に似ているかもしれません。高級ブランドでは部数よりも読者層を意識するものなんです。ティーンに読まれているストリート系ファッション誌や節約術を紹介する主婦向け情報誌よりも、可処分所得の高い読者を抱える高級ファッション誌のほうが広告効果が高いという判断ですね。そういった高級誌では部数が少なくても、高級ブランドの広告がたくさん載っていたりします」
ここで注目したいのは武井が出演しているCMのクライアントだ。武井は生命保険や旅行代理店、高級腕時計など大人向けのCMでの起用が多く、高級アクセサリーを身につけるOLとの親和性は高い。ファッション面でも古着や原宿系などの若者向けファッションとは縁遠いタイプで、こちらも大企業のOLっぽい雰囲気にはピッタリだ。
「出演作品を見ても『エイジハラスメント』(テレビ朝日系)では大手商社のOLを、『フラジャイル』(フジテレビ系)では新米医師を演じており、高級ブランドの顧客に合った役柄です。彼女ならティファニーを身に着けても背伸びしている感じにはならず、むしろお似合いでしょうね」(テレビ誌のライター)
そのたたずまいが高級ブランドにも見込まれた武井。だからと言ってドラマが低視聴率でも構わないことにはならないはずなので、「またもや爆死」と言われないように奮起してもらいたいものだ。
(白根麻子)