俳優の吉沢亮が12月26日、ニュースサイト「シネマトゥデイ」のインタビューに登場。主演を務め、同日に最終回を迎えたNHK大河ドラマ「青天を衝け」を振り返った。
同記事によると、13歳から91歳までを演じきった吉沢は特に晩年期の芝居が難しかったといい、また、年を重ねるにしたがって役作りのために体重を増やしていき、最終的に8キロほど太ったという。
インタビューに同席したチーフ・プロデューサーの黒崎博氏は吉沢の「芝居の熱量」を絶賛。黒崎氏によると、吉沢は瞬間的に感情を燃焼させるパワーを持ち合わせており、それをどこで燃やすのかをいつも話し合っていたという。
吉沢は1年4カ月に渡った撮影を振り返り、自身の役については「1年以上同じチームで誰一人として欠けることなく、みんなで作った渋沢栄一でした」とし、「大河の主役として嬉しい思いも、つらい思いもたくさんしました。でもめちゃくちゃ生きているなと。渋沢栄一を演じて“生”を感じました。こんな刺激的な現場はなかなか出会えない。一生(心に残る作品だと)言い続けると思います」と振り返った。
ネットでは特に吉沢の演技について《吉沢亮さんの熱い演技を、たっぷり魅せていただきました》《久しぶりに見応えのある大河ドラマでした。渋沢栄一というと吉沢亮というイメージが植え付けられました》《吉沢さんのような綺麗な顔立ちの方に渋沢栄一は無理だろって最初は思ってましたが、演技力でカバーできるものだと思わされました。間違いなく吉沢亮さんの代表作の一つになると思います》など絶賛の声が殺到。また《やっぱり太らせたのですね。歳をとるごとにかっぷくがよくなってるような気がしました。役者さんはやせたり太ったり、時には歯を抜いたり、プロとして凄いですね》と役に合わせた増量を称賛する声も。
「吉沢に限らず、役に合わせて体重を増減させる役者は多いです。同じ『青天を衝け』に出演していた歌舞伎俳優の中村芝翫は三菱の創立者・岩崎弥太郎役を演じましたが、役に合わせて5、6キロ太ったことを明かしています。女優の綾瀬はるかは04年に主演ドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』(TBS系)で白血病に侵された少女を演じた際に7キロやせ、1週間後に回想シーンを撮るから戻してと言われてもとの体重に戻したとか。戸田恵梨香も19年後期のNHK連続テレビ小説『スカーレット』で主演を務めた際は、15歳という設定から始まったため体重を増やし、10代らしい丸みを帯びた体つきとフェイスラインに変えています。
有名なのは鈴木亮平で、役によって体重を30kg増やしたり、逆に20kg減量したり、その振り幅は40kg以上あると言われています。しかし、これは極端な例。いずれにせよ、吉沢を含め俳優達は役作りのために体重の増減を含む身体改造もいとわないことがわかります」(芸能記者)
吉沢もまたもともとの才能だけでなく、不断の努力によって絶賛を浴びたと言えるだろう。
(柏原廉)