学校教育ではなかなか学ぶことができない「お金」について、家庭でどうやって子どもに学ばせようか迷っていませんか? 次のように普段の生活の中にお金の話題を取り入れると、お金への理解を深めやすく、経験を積ませやすいのでオススメですよ。
■一緒に買い物に行く
子どもがお金について学ぶ手軽な方法のひとつは、実際にお金を使っている大人たちの背中を見ること。生活に必要なものを手に入れるためにお金を支払うという、お金の概念や仕組みを知ることができます。
また、買い物中の会話の中で、同じ商品でも時期や状況によって値段が変わることや、大人たちが予算をたててやりくりをしていることなどを知る機会にもなります。日頃どんなことに気を付けてお金を使っているかを、具体例とともに話すことができる絶好の機会ですよ。
■お金の概念や使い方を「本」で学ぶ
何かを手に入れるためにはときに我慢をする必要があること、稼ぐ・使うだけでなく、将来のために貯める・運用するなどの視点もあることは、普段の買い物だけでは伝わりにくいかもしれません。
そんな場合は、子ども向けのお金に関する絵本やマンガを活用するのがよいでしょう。子どもの生活感の中でお金の概念に触れることができ、より分かりやすい形で届けることができます。
■お金の管理や使い方を体験する
毎月決まったお小遣いを得て好きなものと交換するだけでなく、お手伝いなどで「お金を稼ぐ」、お小遣い帳に記録して「お金を管理する」、ゲームやアプリなどを活用して「投資に触れる」などの経験を積むことで、子ども自身がお金について考える機会を増やすことができます。
他にも、子どもからの提案でサービスを提供してもらってその対価を支払うなど、遊び感覚で顧客のニーズをつかむ・考える経験を積ませるのもよいでしょう。
最初からお金に関するご自身の価値観を伝えるのではなく、失敗も経験しながら自分で学んでいけるようにサポートしてあげると、状況に応じてよりよいお金の使い方を考えられるようになります。大人も学び直すチャンスとして、一緒に楽しみながら取り組んではいかがでしょうか。
(Nao Kiyota)