「せっかく絵本を買ったのに、子どもが全然読まない……」と悩んでいませんか?
子どもが主体的に読書を楽しむには、手に取りやすく選びやすい工夫を凝らすことが大切です。次のような方法を参考に、お子さまの興味をくすぐってはいかがでしょうか。
■成長段階にあった絵本を選ぶ
絵の単純さや文字の量、読み聞かせたときのリズム感など、子どもの成長段階に応じて理解しやすく楽しみやすい絵本を選ぶことが重要です。0歳でも絵や色使いで絵本を楽しむことはできますし、ストーリーの奥深さや考えさせられるテーマ設定などで大人になっても十分に楽しめる絵本がたくさんあります。子どもの興味や成長段階にあわせてチョイスしてあげましょう。
■子どもの手の届きやすいところに置く
魅力あふれる絵本がたくさんあっても、子どもが自由に手に取れなければ主体的に楽しむことはできません。子どもの目線に合わせて低い位置に絵本棚を作ったり子どもの行動範囲内に置いたりして、「手に取りたい!」と思えるようにしましょう。絵本スペースに子どもが近寄らない場合は、おもちゃ箱の中に収納するというのもひとつの方法です。
■親が突然読み始める
一番効果的なのは、親が楽しんでいる背中を見せること。子どもが絵本を手に取らないからとイライラするよりも、自分自身が楽しんで大きな声で読む方が子どもの興味を引き出しやすくなります。読み聞かせれば楽しむ、というのも十分に主体的な読書です。その経験を積み上げて、1人でも楽しみたいと思えるようにサポートしましょう。
これらの絵本選びや置き場所、楽しみ方は、基本的な工夫ですがいつでも変更や調整が可能な手軽さが魅力です。「あれ? 最近絵本を手に取っていないな……」と感じたら、ぜひ試してみてください。
(Nao Kiyota)