しっかり貯蓄をするためには毎月の支出を予算内に収めたいものですが、ときには財布の紐を緩めて耐えることも必要です。次のようなタイミングでは家計を切り詰めるのではなく、無理のない家計に整えて管理を“長続き”させることを重視してはいかがでしょうか。
■物価が上昇しているとき
どれだけ節約を心がけていても、物価が上昇しては予算内に収めることは難しいもの。このタイミングで頑張り過ぎて健康を害しては元も子もありませんから、とくに食費や生活必需品については切り詰め過ぎずに予算を組み直しましょう。逆に、物価が下がっているときには財布の紐を緩めずに予算を減らしてバランスを取るようにすると、貯蓄の目標も実現しやすくなります。
■子どもの成長、家族が増えたとき
子どもを出産したとき、子どもの進学や進級時、習いごとを増やしたときなど、明らかに支出が増えるタイミングでも予算の見直しが必要です。長期的な調整が必要なときこそ、「どの程度の予算があれば無理なく続けられるか」をじっくり検討して、無理のない目標設定へと整えましょう。
■自分自身の繁忙期や休養が必要なとき
家計を管理している自分自身が仕事の忙しい時期になり、家計管理に手が回らなかったり体調を崩したりしたときは、家計の引き締めを緩やかにして体制を整えましょう。無理をすることで家計管理がずさんになり、「気付けばまったく貯金ができなくなってしまった……」ということがないよう、どこまで緩めるかを見極めることも重要です。
家計管理が嫌になってやめてしまったり、反動で支出が爆発的に増えたりしないようにするには、頑張り過ぎずに続けられる予算を組むことが大切です。貯蓄に重きを置けるときを逃さず走り抜くためにも、長期的に考えてバランスを取っていきましょう。
(Nao Kiyota)