どんな人が“いいオンナ”なのでしょうか?
心理学的には“しなやかな私らしさ”を持っていることが大切になります。これは“柔軟な心”と言い換えてもいいかもしれません。価値観はしっかりと持っている。でも、自分の中でいちばん大事なこと以外にはあまりこだわらない。ある程度のことは、スルーしたり許したりする心の余裕があるということなのです。
その上で、本当に自分が大事にしていることについては、スルーしないで何かしらの意見は言う。とはいえ、ガミガミとまくしたてたりはせず、ソフトに自分の意見を伝えられる人。そういう女性は、やっぱりいいオンナだしモテます。
このことは、心理学的にも実証されています。例えば、男性があなたに嘘をついていたとしましょう。そんなとき何も言わずに許す女性よりは、「どうして嘘をついたの?」などとチクリと意見をする女性のほうが好かれるのです。
「どうして男性を責めるほうがモテるの?」と、思うかもしれませんね。でも、逆の立場で考えてみてください。なんでもあなたの思い通りになる男性って、少々退屈ではありませんか? それよりも、思い通りにならない男性のほうが追いかけたくなりませんか?
この人間心理を【リアクタンスの理論】といいます。人は、逃げられたら追いかけたくなる。逃げない相手のことは追いかけたくなくなるのがナチュラルなのです。
なかなか難しく思うかもしれませんが、ちょっとした工夫で誰でもできます。彼とのやりとりにおいてあなたにとって不都合なことが起きたときは、すぐには彼に話さないこと。胸に手をあてて「1、2、3」と数え、冷静になってから言葉を返すのです。同時に、自分で自分に「しなやか、しなやか」と呪文を唱えましょう。数秒したら、優しくなり過ぎず怒り過ぎずに自分の意見を伝えてください。
これ、やってみると意外と簡単です。何度かやるうちに慣れてきます。このようなちょっとしたコツで“しなやかな女”になり、どんどんモテてしまいましょう。
安藤房子(あんどうふさこ) 恋愛心理研究所所長。離婚を機に日本初の恋愛カウンセラーとして独立。メールカウンセラーの草分け。心と身体両面からのアプローチで婚活・恋活女子を応援。著書は韓国・中国でも翻訳出版。心理テストの作成やメディアでMCとしても活躍中。