アーティストの山下達郎が6月22日、11年ぶりにオリジナルアルバム「SOFTLY」をリリース。大きな話題となっている。
山下は、自主制作盤「ADD SOME MUSIC TO YOUR DAY」を発表してから今年で50年。21日には46年ぶりにラジオ番組『オールナイトニッポン』(ニッポン放送系)のパーソナリティを務めた。番組の中で、社長や役員、現場のスタッフみんなに出迎えられ、本人は「美空ひばりになったような」気分になったとコメント。山下はソロデビュー直前の1976年、22歳の時に「オールナイトニッポン」の2部を担当。「理由はいくつかありますが」と前置きした上で「選曲がマニアックすぎてクビになった」ことも明かした。
山下は、1975年に大貫妙子らとシュガー・ベイブとしてメジャーデビュー。翌年にはアルバム「CIRCUS TOWN」でソロデビューした。1980年にはシングル「RIDE ON TIME」が大ヒット。さらに1983年にリリースされた「クリスマス・イブ」はJ-POPシングルとしてギネス世界記録に載るほどのロングセラーを記録している。
「『SOFTLY』は、2019年に木村拓哉が主演を務めた日曜劇場『グランメゾン東京』(TBS系)の主題歌『RECIPE(レシピ)』を始め、細田守監督の映画『未来のミライ』のオープニング曲、『うたのきしゃ』は同映画のエンディング曲など、ドラマや映画、CMで広く知られる話題曲とオリジナルソングで構成されています」(芸能ライター)
それに先立って、6月15日には丸ごと1冊、山下達郎を取り上げた「BRUTUS」“音楽履歴書”も発売されている。
「その中で、妻でもある竹内まりやが、出会った当時の山下について『第一印象は暗い人』。デビューアルバム用の曲を書いてもらいお礼を言ってサインを求めると『同業者にサインを求めるなんてことはしちゃいけない』と説教されたとコメント。しかし結婚前の同棲時代に竹内がひどい風邪を引いて寝込んでいると、おかゆを作って持って来てくれ、突然『湯屋番』という落語を披露して笑わせてくれたことが結婚の決め手になったことも明かしています」(前出・芸能ライター)
来年、古希を迎える山下達郎。新たな伝説の始まりなのかもしれない。
(窪田史朗)