園子温監督の“性加害報道”裁判がスタート、「週刊女性」の追撃記事にブチギレて…

 園子温監督が、女優に性加害をしたと報じた「週刊女性」の記事に事実と異なる点があるとして、発行元の主婦と生活社に損害賠償などを求めた裁判が始まった。

 日刊スポーツや東京スポーツによると、第1回口頭弁論は6月29日。園監督は4月4日、12日発売の「週刊女性」で、複数の女優に性行為を強要したと報じられた。1発目の報道後の4月5日、園監督は公式サイトで「週刊女性の記事におかれましては、関係者の皆様にご迷惑とお騒がせをしてしまいました事、また作品を見てくださった視聴者の方を含め、皆様にお騒がせをしてしまったことにつきまして、深くお詫びいたします。映画監督としての自覚のなさ、周りの方々への配慮のなさを自覚し、今後のあり方を見直したいと思っております」と謝罪。しかし、「今回の週刊誌報道の記事については事実と異なる点が多く、自分自身以外への関係者にも多くのご迷惑がかかっていることを考慮し、代理人を通じて、しかるべき措置をとってまいる所存です」と法的措置をチラつかせていた。

 とりわけ園監督が「週刊女性」に憤慨したのは、2発目の記事だったと言われている。

「園監督は5日に謝罪声明を発表しましたが、実は被害女性への直接的な謝罪の文言がありませんでした。『週刊女性』側はこれを疑問視。園監督に再び水面下で『なぜ、謝罪声明に被害女性への謝罪がないのでしょうか』などとコメントを求めました。園監督としては、1発目の報道、特に被害女性の主張には言いたいことがあり、謝罪声明にあえて直接的な謝罪の文言を入れなかった。そこにきて《園子温が匂わせた“法的措置”に告発女優が感じた恐怖》の追撃記事が出たことでブチギレ、敵対姿勢が強まりました」(週刊誌記者)

 性的被害を告発する#MeToo運動は、世界的に拡散。日本の芸能界では園監督だけでなく、俳優の木下ほうかも報じられて活動自粛に追い込まれるなど、複数の俳優、スタッフが告発された。

 日本の芸能界の性加害報道で、裁判沙汰に発展したのは園監督が初めて。果たして、被害者に寄り添う判決が導き出されるか、それとも“加害者”側の反論が認められるか──。

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