子どもたちが挑戦や失敗を恐れずに思いっきり試行錯誤して成長していくためには、「自分の存在は認められている」という安心感を保証することが重要です。でも、叱ってばかりで、子どもが安心して挑戦できる環境ではないケースが多いようです。実は、次のようなちょっとしたことで、その子のありのままを認めることができるんです。
■気付いたことを伝える
当たり前のようにできることや小さな変化などは、子どもに伝える機会が少なくなりがち。そのまま見過ごすのではなく、「今回もできているね。毎回しっかり確認しているからだね」「今日は着替えが早かったね」「今日は宿題を自分から始めることができたね」など、目の前で繰り広げられた“ちょっとしたこと”を言葉にして伝えましょう。いつもできているのなら、いつも伝えていいのです。
■お礼を伝える
子どもに確認や質問をしてその答えが返ってきたときは、一言「ありがとう」とお礼を伝えましょう。素直に答えてくれたことの中には、できれば言いたくないと思っていたことや、言ったら怒られるのではと不安に感じていたことがあるかもしれないのです。そんな気持ちも「ママに分かってもらえている」と感じることで、子どもは次も安心して伝えることができるようになります。親の言う通りにすべきだからしたというのではなく、自分で選んで実行したと実感できるようにする工夫としてもオススメです。
■相談する
親が子どもに自分の悩みを相談することは、子どもにとって「認められている」「頼りにされている」ことを感じる絶好の機会。家族がみな協力して支え合って前に進んでいると実感できる機会でもあります。少し照れくさいかもしれませんが、家族の一員としての自分の価値を子どもが再確認できるよう、たまにはこのような機会をつくってみてください。
どれも意識すればできることですが、見過ごしてしまいやすいこと。毎日“今日のテーマ”を決めて、ひとつずつ実践してはいかがでしょうか。お互いに信頼し合って成長していくために、日常に取り入れてみてくださいね。
(Nao Kiyota)