10月21日にスタートしたKing&Princeの平野紫耀主演ドラマ「クロサギ」(TBS系)。同ドラマで起業セミナー詐欺に遭いシロサギ・春日(高橋光臣)のターゲットになり、全財産を失うも、黒崎(平野)に協力することで救われる、ヒロイン・氷柱(黒島結菜)の父親・吉川辰樹を演じている船越英一郎の演技が話題になっている。お人好しで家族思いな性格を利用されてだまされた辰樹(船越)は、自身が「だまされた」という事実をなかなか認めることができず、娘からもきつい言葉を投げつけられるしょぼくれた父親だ。
船越といえば「2時間ドラマの帝王」という異名を持ち、サスペンスドラマで犯人を崖っぷちに追い込み、声を張って次々とトリックを暴く姿が印象的だが、今作で演じている辰樹は声を張ることはおろか、思っていることもなかなか言葉にできない控えめなキャラクター。そのためネット上には「船越さんの抑えた演技がすごくいい」「船越さんってこういう肩を落としちゃったオヤジ役のほうが、崖で犯人を追い込む役より上手」「船越英一郎のくたびれたオヤジ役を見て、この人、演技上手なんだなと思った」といった、演技力の高さを称賛する声があがっている。
「船越は、大きな声とオーバーアクションが目立つようなグイグイ攻めるキャラを演じることが多いことから、そういう演技しかできない人だと思われていた節があるようです。しかし、どうやら今作でそれは誤解だったことが多くの人々に伝わったのかもしれません」(女性誌記者)
平野や黒島といった若い役者の脇をガッチリ固めている船越の、新たな一面が楽しみだ。