今やNHKでも特集が組まれ、誰もが知っている言葉となった「推し活」。好きな人物やキャラクターに情熱を注いで応援する活動を指す言葉で、もともとはオタク用語だったが、現在では世間一般で広く使われるようになっている。
すでに放送が終了したドラマそのものを「推し活」する人もいれば、もちろんドラマの登場人物を「推し活」する人もたくさんいる。2018年に放送され大ブームとなったドラマ「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)はもっともわかりやすい例ではないだろうか。特に田中圭演じる春田創一をまっすぐに愛する男として描かれた、林遣都演じる牧凌太を「推し活」する人々の熱量はいまだに高く、今年の11月1日は牧(林)の30歳になる誕生日だったことから、ツイッター上では「おっさんずラブ」がトレンド入り。また「牧凌太誕生祭2022」とハッシュタグが付いたバースデーケーキの写真やドラマのロケ現場を「聖地巡礼」する写真が数多く投稿された。
この日、都内に居住または勤務する同性カップルを公的に認める「パートナーシップ宣誓制度」の運用がスタート。それに合わせて都庁やレインボーブリッジが虹色にライトアップされたため、ドラマ最終回で舞台となった東京都江東区の富士見橋から、虹色に輝くレインボーブリッジを収めた写真とともに、「おっさんずラブ」の内容と牧の誕生日、「パートナーシップ制度」の運用開始日が重なったことを喜ぶ声もあがっている。
「『おっさんずラブ』を推し活していることで有名な福岡・新星堂小倉セントシティ支店の公式ツイッターアカウントには、10月31日、同ドラマで眞島秀和が演じた牧の元カレ・武川政宗の誕生日であることからデコレーションされた大きなPOPの写真が投稿され、翌11月1日、《未来永劫 牧凌太が大好き 誕生日おめでとう》と書かれた金色に輝く巨大なPOPの写真が投稿され、推し活仲間から喜ばれているようです」(女性誌記者)
11月2日には2019年の同日に放送スタートしたドラマ「おっさんずラブ-in the sky-」がツイッターのトレンド入り。精力的に推し活している人は想像以上に多いのかもしれない。