値上げのニュースが話題になっていますが、家計に不安を感じている人は多いと思います。節約や家計の見直しを早々に始めている家庭もあるのではないでしょうか。そこで、お金のプロであるファイナンシャルプランナー直伝の、“家計見直し術”をチェックしておきましょう。
■固定費・食費の見直しポイント
2022年9月にソニー損保が開催したセミナーで、FP・節約アドバイザーの丸山晴美さんは「節約効果が高い対策は固定費の見直しです」とアドバイス。電気代の契約プラン見直しや新電力への乗りかえ、不要なサブスクリプションや会員制サービスの解約による月会費・年会費の削減、スマホの契約変更などの例を挙げていました。
また、工夫すれば食費も効率よく節約できるとし、「高騰する小麦とは対照的に米は値下がり傾向。旬の野菜、豚コマ肉やひき肉、鶏ムネ肉、卵といった節約食材を活用した自炊を行うことで、安くても満足できる食事になります。プライベートブランドや業務用といった割安商品、見切り品やチラシアプリ、クーポンなどの割引の利用もオススメです」と提案していました。
■火災保険の見直しポイント
FPの清水香さんは、2022年10月より多くの損害保険会社が火災保険料率の改定を予定していることを背景に、火災保険の見直しと工夫を勧めます。保険期間を長くする、まとめ払いをする、必要な補償を取捨選択して削る、重複している特約を削るなどがポイントなんだとか。世間的にも、補償の見直しが重要であることの認知が高まっているようです。
2022年9月にソニー損保が発表した、全国1,100の持家家庭を対象とする『災害リスクと火災保険に関する意識調査』では、全体の53.1%の人が自然災害の増加を受けて火災保険への意識が変化したと回答。2021年の調査から2.6ポイント増加する結果となり、近年の自然災害の増加が防災意識に影響を及ぼしていると推測できます。
さらに、火災保険加入者の3人に1人が、次回更新のタイミングで補償内容の見直しを考えていることが判明。2021年に行われた同調査でも増加が見られたため、ここでも意識の高まりを感じますね。
固定費や食費、火災保険など、見直しのポイントをしっかり絞ってアプローチすることで、節約効果が表れるもしれません。早速、とりかかってみてはいかがでしょうか。