小栗旬主演のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が12月18日に最終回を迎え、世帯平均視聴率は14.8%だった。
物語は、平安末期から鎌倉前期を舞台に、伊豆の豪族・北条時政の次男・北条義時(小栗)を中心に展開。脚本家・三谷幸喜氏独特のユーモアを交えたホームドラマのような描写とともに、徹底して無情で陰惨な粛清劇も描かれている。
その最終回。義時の最期は圧巻だった。発作を起こした義時の薬を、姉の北条政子(小池栄子)は義時の目の前で床にこぼす。そのこぼれた薬をいざりながらも口にしようとする義時を前に衣装で隠す政子。命が消えかけている義時に「ご苦労さまでした」とひと言…。
視聴者の感想としては「何としても一滴たりとも飲まさないという覚悟の政子。残酷だが、政子の弟義時への思いが、ひしひしと伝わってくる。2人の迫真の演技は圧巻だった」「ラストは意外で、そして悲しいものでした」「義時を“終わらせてあげる”そんな思いに救われた気もします」など、納得のいくラストだったようだ。
「グラビアやバラエティタレントから俳優業へとシフトした小池は、2013年の舞台『今ひとたびの修羅』で宮沢りえと共演し、開眼したと言われています。小池は尊敬する宮沢と『鎌倉~』で共演できたことを喜んでいました。今作は小池にとって代表作の一つに数えられるであろう作品と言って間違いないでしょう」(芸能記者)
名バイプレイヤーとして成長した小池の次の作品が楽しみだ。