「我が子が学びに対して前向きになって日々の勉強を楽しめるようにしたいけれど、どういう声かけが正解なのか分からない……」と悩んでいませんか?
子どもは一人ひとり違いますから、この声かけさえすればOKという魔法のセリフはありません。だからこそ、日々のコミュニケーションのなかで試行錯誤を繰り返し、お互いに心地よい方法を探っていくことが大切です。そんな試行錯誤をサポートしてくれる方法を紹介していきましょう。
■さまざまなアプローチを試してみる
普段の声かけにしっくりこない場合や、子どものモチベーションが上がっていないと感じる場合は、いつもとは違った声かけをしてみましょう。日頃の頑張りを認めることで前向きになれるのか、現実と向き合ってお尻に火がついたほうが頑張ることができるのか、応援すると響くのか、具体的にどんなことをすべきか細かく伝えたほうが分かりやすいのかなど、その子の性格や状況によって“もらってうれしそうな言葉”を選び、伝えてみましょう。このとき、その子の人格を否定したりできていないことばかりに目を向けて責めたりすることのないように意識すると、相手を前向きな姿勢へと導きやすくなりますよ。
■声かけの結果をメモしておく
どんな声をかけたときにうれしそうだったか、また、あまり響いていない様子だったかを記録していくと、その子の傾向を掴みやすくなります。親御さん自身が成功体験を整理して、これから先に生かすのにも役立ちます。逆に、「これを言うと反抗されてしまう(ことが多い)」やりとりを記録しておくことは、日々のコミュニケーションで気を付けたいことを明確にするのに役立ちます。
■定期的に見直す
子どもは日々成長し、さまざまな人との触れ合いや学びのなかで刺激を受け、考え方や言葉の受け取り方を変えていく生き物です。いままでは問題がなかった声かけで通用しなくなる時期や、向き合い方を変えて欲しいと望む時期もあるでしょう。常にコミュニケーションのバージョンアップを目指して定期的に声かけや子どもの反応を見直し、ブラッシュアップしていくとよいでしょう。
なかなかうまくいかないときには、「どういうふうに言われるとうれしい?」と相手に尋ねてみるのもひとつの方法です。コミュニケーションが一方通行にならないよう、観察や対話を大切にして試行錯誤してみてくださいね。
(Nao Kiyota)