堺雅人、「内容隠し宣伝&共演陣も主演級」日曜劇場に懸念される「不完全燃焼」

 TBSが7月期の日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」(TBS系)の製作を発表したのは去る2月26日。主演を堺雅人が務めることを明らかにした。堺は20年版「半沢直樹」以来、3年振りの日曜劇場となる。

 堺の主演とともに発表されたキャストは阿部寛、役所広司、二階堂ふみ、松坂桃李と、いずれも主演級。かつてない豪華な布陣となっている。さらに原作・演出は「半沢直樹」をはじめ日曜劇場で数多くのヒット作を手掛けてきた同局の福澤克雄氏が担当。ただ、明らかになっているのは〈敵か味方か、味方か敵か─この夏、冒険が始まる。〉というキャッチコピーのみで、設定やあらすじなどは一切伏せられている。

 福澤氏によると、たまたまラジオで聞いた話から企画を思いついたといい「日本ではあまり見たことのないドラマになると思っています」と自信を見せた。堺も「あまりに壮大で複雑でスピーディな物語なので準備が追いついていない状況。詳細はシークレットなので道でボクに会っても何も聞かないでくださいね」とコメントしている。

 ネット上には、豪華キャストに驚く声が数多く書き込まれる一方、「キャストの陣営があまりにも凄すぎて、よほど脚本と演出がしっかりしていないと個々の役者の力を発揮できないまま終わってしまいそうな気がする」「あとはこの役者陣を活かしきれる脚本かどうかですね」「出演者を豪華にしても、それが良作になるとは限らない。結局は脚本や演出なんだろう」と内容を懸念する声も多かった。

「気になるストーリーに関しては、モンゴルロケも予定されていると言われており、堺の言葉通り壮大なものになることは間違いない。タイトルの『VIVANT』はフランス語で『生きている』という意味。キャッチコピーの『敵か味方か、味方か敵か─』というのは17年に同枠で放送された長谷川博己主演のドラマ『小さな巨人』のキャッチコピー『敵は味方のフリをする』を彷彿とさせますが、味方だと思っていた登場人物が実は裏切り者だった、あるいはその逆だったりといったような、心理戦が描かれるのかも。さらに豪華な顔ぶれを見るとそうした謎の人物が複数登場するのかもしれませんね」(テレビ誌記者)

 ともあれ、ここしばらくはマンネリ感も指摘されている日曜劇場。それをいい意味で裏切るドラマになるか。

(柏原廉)

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