10月からTBSで放送される黒木メイサ主演ドラマ「拝啓、民泊様。」。タイトルのとおり、今ブームとなっている「民泊」をテーマにしたドラマで、夫のリストラを機に民泊ビジネスを始めた夫婦のドタバタを描くホームドラマ。
民泊とは、ホテルや旅館ではない一般宅に旅行者が宿泊すること。また、一般の人が宿泊用に住宅を貸し出すビジネスのことを指します。
外国人観光客が年々増え、今年はこの秋で初めて2000万人を突破するとも言われているなか、ホテルや旅館の部屋不足とともに、民泊の需要はグングン高まってきています。
今後は東京五輪に向けて、さらに需要が増加すること間違いないのですが、民泊ビジネスは新ドラマのように、不動産投資の経験がない素人でも始められるのが魅力。
ビジネス系ライターに話を聞くと、始めるにはこんな方法があるといいます。
「まずは自宅の1室を貸す方法。ベッドなどの寝具は用意して、あとはバスルームやトイレ、また電子レンジ、冷蔵庫など必要なものも自分たちが使っているものをシェアするというものです。ホームステイ型の民泊ということですね」
部屋の準備が整ったら「Airbnb」など、宿泊希望者と宿泊先提供者とをつなぐサイトに登録をするだけ。泊まりたい人はあらかじめプロフィールなどを知らせたうえで、提供者とやりとりをしてから宿泊に至るので、知らない人を泊める場合でも安心。
「1泊5000円に設定すれば、20日泊めたら10万円。少ない投資金額で年間100万円以上の収入も見込めます」(前出・ビジネス系ライター)
もちろん、自分のすみかを提供するのはイヤだという人もいるでしょう。
「自分でマンションやアパートの部屋をいくつか借りて、そこに泊まってもらうという手もあります。寝具、家具を用意しなければならないのと、次の宿泊者のための掃除など、メンテナンスが必要になってきますが、今は代行業者も増えてきています。多少ボロい物件でも十分に需要がありますし、外国人にとっては『日本の庶民の部屋に泊まってみたい』というニーズもありますから、月5万円の物件で10万円の収入を目指すことも可能」(前出・ビジネス系ライター)
ただし、この場合は注意点もあるといいます。
「民泊は、旅館業法的にはグレーゾーン。自分が住んでいる一部を貸すホームステイ型は大丈夫ですが、物件の又貸しについてはトラブルもあります。ただし、需要の高まりとともに規制緩和も進んでいて、又貸しタイプでも『民泊特区』に指定された地域なら法的にも可能になってきています。特に現在のところ大阪府、東京都大田区、大阪市の3自治体では民泊条例というのも制定され、ガイドラインに沿った民泊であれば堂々とできるようになっています。あとは、不動産会社との相談ですね。民泊NG物件もあるので、そこはきちんと許可をとってからやりましょう」(前出・ビジネス系ライター)
もし、自宅や実家の部屋が空いているなら、今のところはそこでやるのが無難なよう。宿泊者は旅行者であるため、日中ずっと家にいられるということもなく、また一日中一緒に行動をしなければいけないわけでもない。仕事をしながら民泊ビジネスをしているサラリーマンも最近は増えているようです。
異文化コミュニケーションを楽しみたいという人にはもってこいのこの副業、秋からの新ドラマで勉強しつつ、ぜひ挑戦してみては?