気軽に取り組むことができて結果が出やすいダイエット法として人気の高い「糖質制限」ですが、制限し過ぎることでむしろダイエット効率を低下させてしまうこともあります。次のような“落とし穴”があるので要注意ですよ。
■頭痛や眠気、疲れやすさ、便秘などの体調不良
糖質は脳の唯一のエネルギー源であり、内臓や身体機能のエネルギー源でもあります。そのため、エネルギーが枯渇すれば脳や身体の働きが減退しやすく、頭痛や眠気、疲労の抜けにくさなどの不調を起こすことも。また、糖質が豊富な食品には食物繊維や水分が豊富に含まれていることが多く、これらの摂取が極端に減ることで便秘を起こしやすくなります。
■筋肉量の低下
体内のエネルギーが不足すると筋肉を分解してエネルギーを生み出そうとするため、エネルギー消費の要である筋肉が減退して引き締まったボディラインをつくりにくくなってしまいます。身体機能を高めて消費エネルギーを増やすためにも、体を引き締めるためにも、ダイエット中の筋肉の維持・向上は重要です。
■代謝の低下
糖質の摂取量を減らし過ぎると、エネルギーや筋肉が不足して基礎代謝が低下しやすくなります。ダイエット中にこそ高めたい基礎代謝が、ダイエットのための食事管理で低下してしまっては元も子もありません。代謝を高めるためにも、糖質は重要な栄養素の一つということを覚えておきましょう。
糖質が豊富に含まれるご飯やパン、麺類、芋類なども、ダイエット中にしっかり取り入れたい食材です。排除するのではなく、エネルギーを効率よく消費させるために食べ過ぎを防ぎながら、上手に取り入れて健康的なスリム体型を目指してくださいね。
(Nao Kiyota)