9月19日に放送された桐谷美玲主演の月9ドラマ「好きな人がいること」(フジテレビ系)最終回の視聴率が、8.4%だったことがわかった。同ドラマは低視聴率ながらも、歴代ワーストは免れたという。
「現在までの月9最低視聴率ドラマは、全話平均8.5%だった福山雅治主演の『ラヴソング』です。一方で今回の『好きな人がいること』は、平均8.9%で放送を終え、なんとか歴代ワーストは逃れることができたものの、爆死ドラマであることは変わりません」(テレビ誌記者)
最終回では、桐谷演じる主人公が、パティシエ修行のためニューヨークへ旅立つことを決意。そこで、素直に気持ちを伝えることができなかった山崎賢人演じる夏向が、シェフの仕事を放棄して、空港まで追いかけていくという展開だった。
そして空港で出会えた2人は、熱いキスを交わしハッピーエンドの流れに。直後のラストシーンでは、クリスマスのニューヨークで、はしゃぐ桐谷と山崎が映し出され物語は幕を閉じた。しかしこのラストシーンに関して、視聴者から異論が噴出しているという。
「最後は恋人となった2人が、クリスマスのニューヨークでデートを楽しむというシーンでした。しかし、主人公の職業は菓子製造人であるパティシエです。パティシエといえばケーキの需要が高まるクリスマスが書き入れ時であり、一番忙しいはず。そのため視聴者からは『パティシエがクリスマスに遊んでるなんてありえない!』『仕事を投げ出すシェフと、クリスマスに遊ぶパティシエのカップルは見たくない』『仕事を軽視しすぎて不快だ!』と批判の声が多く上がることとなりました」(前出・テレビ誌記者)
今回、視聴者からは、出演者よりも脚本家への批判が多く目立っていた。はたして今後、フジは視聴者の信頼を取り戻し、かつての月9ブランドを取り戻せる日は訪れるのだろうか。
(森嶋時生)