相葉雅紀主演単発ドラマ「ひとりぼっち‐人と人をつなぐ愛の物語‐」(TBS系)が4月9日に放送され、平均視聴率は9.6%だった。
同作は、2021年4月4日に95歳で亡くなった脚本家・橋田壽賀子氏の追悼ドラマとして、石井ふく子プロデューサーで制作された。
物語はこのような流れである。─東日本大震災で両親を亡くし、姉と2人で生きてきた主人公・杉信也(相葉)だったが、その姉も病気で急逝する。以後、人との関わりを避けるように、水道メーター検針員をしながら生活している。
ある日、大学の友人・川原亮太(えなりかずき)に誘われて入ったおにぎり屋「たちばな」へ行くと、そこには姉と瓜二つの女将・立花香(坂本冬美)がいた…。
店の常連には、角野卓造。客としては、中田喜子が高橋文子役、野村真美が大原葉子役、藤田朋子が本間長子役と同局の「渡る世間は鬼ばかり」と同じ役名で登場している。さらに、小林綾子、船越英一郎、一路真輝ら「渡鬼ファミリー」も顔をそろえた。
「『渡鬼』は1990年から2011年までシリーズ、以降はスペシャルとして放送されてきました。シリーズ時は、20%を超える高視聴率でしたが、SPになると10%台前半、19年放送では8.7%まで落ちました。視聴者の中には『渡鬼』の空気感を懐かしむ声もありましたが、今作品そのものを鑑賞している人も少なくなかったようです。純粋に、主演の相葉の演技を楽しみにしていたのだと思います」(テレビ誌ライター)
渡鬼ファミリーの泉ピン子が出演しなかったことでも注目された今作。それでも、このメンバーの中に泉がいなかったことに対して、違和感を覚えた視聴者は、ほとんどいなかったようだ。