今年の4月は“元SMAPメンバー同士の雪解け“が大いに話題になった。まず、4月21日に稲垣吾郎が、「人志松本の酒のツマミになる話」（フジテレビ系）に出演。その9日後、同局の「まつもtoなかい」で中居正広と香取慎吾が共演。フジを基軸に、止まった時計の針が再び動いた印象を強く抱いたファンも多かったことだろう。
現在、元SMAPは稲垣と香取と草なぎ剛による「新しい地図」、中居の「のんびりなかい」、ジャニーズ事務所の木村拓哉の3派に分かれている。とりわけ、“ソロジャニ”となった木村と“辞めジャニ”の再合流は厳しいと見られている。
ところが、過去にさかのれば、もともと、稲垣と木村は大親友だったと、アイドル誌ライターは、こう証言する。
「2人は1987年11月のジャニーズオーディションから一緒です。中学生だった稲垣はお姉さんに連れられて行ったのですが、お姉さんは会場にいた入所前の素人の木村を見てひと目ぼれ。弟そっちのけで、サインをもらいに行きました。これが、木村にとって生涯初のサインでした」
ジャニー喜多川氏は、オーディションで眼鏡にかなった数名の美少年たちをラーメン屋に連れていく“戦略”があった。店内での立ち居振る舞いを見るためだ。オーディションの翌週、声をかけられた数名の男子の中に木村と稲垣がいた。
店は横一列のカウンター席。みな並んで食べていたが、稲垣だけは食べるスピードが極端に遅かった。この時、食べ終えて店外に出る子どもたちと反して、木村は残った。そして、「待っててやるから、ゆっくり食っていいよ」と声をかけた。それまで、会話らしい会話をしたことがなかった2人。稲垣が1歳年上の木村を慕ったのは言うまでもなかった。
「以降、稲垣は木村のファッションや髪型などあらゆる面で影響を受けました。一緒に古着屋に買い物に行くことも増えたため、フェミニンさが魅力だった稲垣がどんどん“キムタク化”。ジャニー氏が、『木村と遊ぶと吾郎がワルぶるようになる』と言ったこともありました」（前出・アイドル誌ライター）
双方の主演ドラマを巡っても私生活が垣間見えるようなこんな、“交友”エピソードがある。
「稲垣が高校生の時に初主演したドラマ『二十歳の約束』（フジ系、92年）のタイトルバックを撮る前、木村の自宅を訪ねて、着用する革のジャケットを借りています。木村は貸したジャケットが“出演”を心待ちにしていましたが、結局、稲垣は着用しませんでした。その“リベンジ”は約10年後に果たされたようです。木村が『HERO』（フジ系、2001年）に出ることになった時、クランクイン直前に稲垣からおしゃれなムートンの革ジャンを借りました。でも、最終話まで着なかったんです」（前出・アイドル誌ライター）
かつては「夫婦のよう」とファンから温かい目で見守られていたキムタクと吾郎。SMAP結成から35年が経過した今年のうちに、もう一度横に並ぶ姿を見たいものだ。
（北村ともこ）
