タレントの若槻千夏がさる5月24日に放送されたバラエティ番組「上田と女が吠える夜」(日本テレビ系)に出演。新幹線の終電間際にファンのサインに応じた時の“珍体験”を明かしている。
「この日の番組では『断れない女』と題し、サービス精神が旺盛すぎて面倒な頼み事もなかなか断れない女性タレントが集まり、若槻もその一人でした。で、共演者から新幹線の話題が出た際、『新幹線で思い出したんですけど…』と、若槻が切り出したのが、新大阪駅で新幹線の終電間際、一般人にサインを求められ対応した時のエピソードだったんです」(テレビ誌記者)
若槻はその日、明石家さんまの番組の収録で大阪に行っていたそうで、仕事を終え、東京に向かう最終の新幹線にさんまや中川家らと乗車する前にサインを求められた。ところが、「さんまさんってすごいサービス精神があるから新幹線に乗るギリギリまでサイン書いてくれるんですよ」と、さんまのファン対応が抜群に良い事を説明したうえで、その後の“受難”をこう説明したのだ。
「さんまさんが書き終わった後に中川家さんがサインを書いて、その後、一番最後が私なんですよ。でも、さんまさんがプルルルって(発車ベルが)鳴ってるのに書いてて、私もう(新幹線に)乗れるかわかんない状態じゃないですか。でも、さんまさん書いてるから全員書かなきゃいけない流れで…」
大御所のさんまがサイン対応にしっかりと応じているがゆえに立場がずっと下の自分は断れないという事態に直面したという。
「案の定、若槻が書く番になった時には新幹線のドアが閉まる直前。結局若槻はそのサインを求めてきた一般人も一緒に新幹線に乗せ、新幹線内でサインを書くという荒業に出たというんです」(前出・テレビ誌記者)
若槻は、「帰りの新幹線代を出しました。最寄り駅で降りてもらって…」と、相手の新幹線代を負担してサインに応じたことを明かし、共演者たちを仰天させた。エンタメ誌ライターが解説する。
「さんまがサイン対応や写真撮影に気軽に応じることは有名ですが、特に新大阪駅で、集まったファンにさんまがサインをする光景はもはや“恒例行事”。昨年11月に放送された『ヤングタウン土曜日』(MBSラジオ)でも語っていましたが、新大阪駅にサイン目的で集まるファンの中には毎週来る人たちもいるそうです。そんなレギュラーのファンたちについて、さんまは『ヤングタウン』で入手困難な記念品などについて話題に出すとネットで全員が探し、必ず手に入れ、差し入れをしてくれることも説明しています。中には超一流の料亭の弁当をパッと渡してくれるファンもいるのだそうです」
そのため、さんまも「神対応でなく、もともとのメンバーやからな」「ファン、ファミリーみたいになってくれてる」とも話していたものだ。
「若槻は、大先輩の大御所・さんまが、熱心なファンを“ファミリー”ととらえ、時間が許す限り誠心誠意接しているのを見てきているはず。そして、自分もバラエティを主戦場とする立場なだけに、さんまが懇意にしているファンに失礼な態度を取ることもできなかったのでしょう」(前出・エンタメ誌ライター)
となると、若槻のように、さんまの極上のファン対応のとばっちりを食らったことがある後輩も多いはず。今回の若槻のエピソードのように、後輩にしわ寄せが行き過ぎないよう、さんまも多少は配慮が必要かもしれない。
(本多ヒロシ)