日本三魚醤の一つ「いしる」をご存知ですか? 能登半島で作られる伝統的な魚醤で、塩漬けにした鰯などの魚を発酵させて作られるため塩分濃度が高めですが、魚の旨味がたっぷり詰まった濃厚な味わいを楽しむことができます。
味が濃く少量でも料理の味が決まりやすいので、とても便利です。濃い味が苦手な場合や塩分が気になる場合は、「いしるだし」を選ぶとスッキリとした優しい味わいを楽しめます。ここでは、いしるの活用法を紹介していきましょう。
■卵かけご飯、チャーハン、焼きそば、野菜炒めなどの炒め物に
材料を胡麻油で炒めて仕上げにひとかけすると、香ばしい色味と味わいを加えることができます。いつも通りの作り方で醤油を少なめにし、少量のいしるを加えるという方法もオススメ。いつもの料理が奥深い味わいに変身しますよ。
■ガパオライスやカレーに
ガパオライスやカレーなどに少量加えると、エスニック風味を楽しめます。味噌ラーメンやカレーうどんなど、麺料理にもよく合います。いしるを多めに入れたい場合は、塩胡椒の量を減らすことで味の濃さや塩分濃度を調整してください。
■いしるマヨネーズをディップに
マヨネーズにいしるを少量混ぜ込めば、味わい深いディップソースに大変身。スティック状にカットした生野菜に添えたり和物にしたりと、さまざまな野菜料理に活用できます。
他に、醤油や麺つゆを使う料理をいつもとは一味違う出汁の効いた料理にするときにも使えます。お好みのメニューで楽しんで、家庭料理のバリエーションを増やしてはいかがでしょうか。
(Nao Kiyota)