そこに追悼の意思を感じた人は、どれほどいたのだろうか。
千葉県松戸市の増田かおる市議が、7月13日に急逝したryuchellさん(享年27歳)の名前を間違えてツイートした件が、未だに鎮火していないようだ
増田市議は13日に「れいちぇるが自らこの世を去ったそうです」という一文で始まるツイートを公開。故人を呼び捨てにした挙句、名前を間違えるという失礼すぎるツイートに批判が殺到し、「れいちぇる」が翌日までツイッターのトレンド入りするほどの大炎上となっていた。
その後、増田市議は「お名前を間違えて書いてしまい、本当に申し訳ありませんでした」と謝罪。「正式な謝罪文は後ほど公表します」とツイートしつつも、元々のツイートは削除していた。
午後10時30分にはあらためて「ホームページに『Twitter投稿に対するお詫び』を掲載しました」とツイート。その際に、前述の「お名前を間違えて書いてしまい~」というツイートはまたもや削除していたのである。政治家たるものが自身のツイートを軽々に削除する行為には、批判が集まるのも当然のところだろう。
増田市議がホームページに掲載した「Twitter投稿に対するお詫び」という謝罪文では、冒頭で「りゅうちぇるさんがお亡くなりになったことがとてもショックでした」と、自分がショックを受けたことを強調。そのうえで自死の可能性という報道により「いろいろな思いが交錯して取り乱した」なかで、名前を書き間違えるという「あってはならない事態を引き起こしました」と説明していた。
ツイートを削除した理由については「りゅうちぇるさんのご家族やファンの皆様、関係者の皆さまにご迷惑や不愉快な思いを与えてはならない」との考えだったと説明。「深くお詫びを申し上げるとともに、心よりご冥福をお祈りいたします」との言葉で締めくくっている。
「この謝罪文が新たな炎上を呼んでいます。故人を呼び捨てにした理由も書いていませんし、いくら取り乱したところでryuchellさんのような著名人の名前を間違えるなど常識的にありえません。しかも元のツイートでは『トランスへの差別や偏見からくる誹謗中傷』といった政治的な主張もしっかりと盛り込んでおり、他人の訃報さえも利用するのかと猛批判されていたのですが、その点については一切言及がありません。こんな謝罪文で済ませるつもりなのかと、怒りの声はかえって増えるばかりです」(芸能ライター)
ツイッター上の失言で炎上したのであれば、その謝罪文もツイッターで公表すべきとの指摘もある。ともあれ有権者としては、増田市議がこの謝罪文を自身のホームページから消し去ることがないよう、しっかりと注視しておきたいところだろう。