堺雅人主演ドラマ「VIVANT」(TBS系)の第5話が8月13日に放送され、世帯平均視聴率は14.2%。最高視聴率を更新した。しかし、視聴者の中には“怖さ”や“嫌悪”を感じた人も少なくないようだ。
それは、前話のラストでテロ組織「テント」のモニター(工作員)だった乃木憂助(堺)の同僚・山本巧(迫田孝也)が、乃木と黒須駿(松坂桃李)によって首つり自殺に見せかけた形で処刑されたことから続いている流れのようだ。
第5話では、テントで日本を担当する上位幹部である、GFL社のアリ(山中崇)を拉致。その前に、アリの家族が隠れていた場所に行った乃木と黒須は、ボディーガードらを射殺し、アリの母、妻、娘2人を拉致。アリから情報を得るために、頭から袋をかぶせられて、首に縄をかけられたアリの家族を倉庫の2階のような場所から、階下へと突き落としていく。
これらのシーンに視聴者からは「あの容赦のなさはドラマとしてめちゃくちゃ面白いと思った」「残酷というが、他国のテロ組織が、日本で大規模な無差別テロを起こして多くの人達が犠牲になったら首謀者や実行犯、それに関わる人らを許せるのか」など肯定する意見もあれば、「気分がいいものではない」「鬼気迫る演技で見ていて苦しかった」「めっちゃ怖かった」など、シーン自体に否定的で、視聴をやめかねないような感想も見られた。
「最終的に、アリの家族にはワイヤーが仕掛けられていて、命までは奪っていませんでした。このやり方に『安心した』『すぐにドンパチする海外の組織と違い、日本的だと思った』との意見もありましたが、一時は子供をも無慈悲に殺してしまったように見える、テレビドラマでは考えれないような衝撃シーンには賛否が分かれましたね」(テレビ誌ライター)
第5話では、一連の事件を捜査している公安部の野崎守(阿部寛)が、乃木の過去を調べ、過酷な幼少期だったことを知る。今後、乃木と野崎の関係性がどうなるのか、ますます目が離せない。