8月26日まで道頓堀の大阪松竹座で上演される「少年たち」。ジャニー喜多川氏が手掛け、関西ジャニーズJr.が総出演するこの舞台で、ファンに衝撃の注意事項が発表された。うちわの持ち込み禁止だ。
ジャニーズ関連のイベントでは、うちわは定番応援グッズのひとつ。ボードや横断幕が禁止されているなか、ファンにとっては唯一の自己アピールアイテムなのである。それが禁止されたとあって肩を落とすファンは多いようだが、ベテランの芸能記者は今回の発表にこんな疑問を投げかける。
「ジャニーズの舞台ってもともと、うちわ禁止ですよね。これは公式ファンクラブであるジャニーズファミリークラブのウェブサイトにも明記されています。むしろ、これまでうちわを持ち込めていたのが不思議なんですが、そんな例外規定があったんでしょうか」
これまではどうやら、芝居と芝居のあいだにあるショータイムでのみ、うちわの使用が黙認されていたらしい。他の舞台とは違ってうちわの持ち込み自体は禁止されておらず、入口で強制的に預けさせられることもなかったようなのだ。
「だとしたら、関西ジャニーズが結構自由なのかもしれませんね。ファンも東京に比べて騒がしいのかもしれませんし、あまり規制しないでおこうということだったんでしょうか」(前出・芸能記者)
その関西では2013年2月に、関ジャニ∞・村上信五の一人舞台で観客が強制退場になった事件もあったようだ。飲酒のうえ、ステージ上の村上に対して「おもんないわ!」と吐き捨てるなど、目に余る行為が原因だったらしい。
ただ、関西人の芸事に対する厳しさには相当なものがある。生まれたときから吉本や松竹のお笑いで鍛えられており、芸事に対する感度が高いのだ。それゆえ好きなアイドルが相手でも、平気で「面白くない!」と言い放てるのだろう。
そんな厳しいファンを相手にうちわを禁止し、熱い応援を規制するのであれば、それを吹き飛ばすような熱いステージも求められるはず。うちわ禁止で得するのは、意外にもファンたち自身かもしれない。
(金田麻有)