放送プロデューサーでタレントのデーブ・スペクターが10月2日放送の「よんチャンTV」(MBS)に出演し、ジャニーズ事務所が同日2時から行われた会見で発表した新たな社名について物申した。周知の通り、会見で東山紀之社長は性加害問題の当事者である故・ジャニー喜多川氏との完全な決別を目指すべく、同氏の名前を冠した社名を「SMILE-UP.(スマイルアップ)」へ変更すると発表。“ジャニーズ”という名称だけで苦しみが蘇る被害者への配慮を目的とした変更となった。
ところが、デーブはこれに「そもそも『ジャニーズスマイルアッププロジェクト』っていう慈善事業のチームを作ったんですよ。これは2018年に作りましたが、ジャニー喜多川は2019年まで生きていたので、生きてる間に作られたものです」と疑問視。続けて「だから、『ジャニーズと決別する』とあれだけハッキリ言ってますが、他の名前いくらでもあるのに本家のジャニーズ事務所と関連性のある、リンクされるスマイルアッププロジェクト、頭にジャニーズが付いていたわけですから」と、“ジャニーズ”とのつながりが断ち切れていないと主張した。結論として、「ファンに決めてもらったほうが何の計算もなく無難な気がします」と公募で決めるのがベターだと提案している。
「ただ、東山社長は会見で、『SMILE-UP.』は『3年前に社会貢献プロジェクトを推進していくために取得した商標』だと説明しています。これには、新たな商標登録に費やす時間よりも、いち早く被害者への補償とケアに時間を割きたい、との想いがあるようで、おそらくは“すでに取得している商標の中から選んだ”ということでしょう。また、このプロジェクトのもともとの名前には、確かに“ジャニーズ”との冠が付いていたものの、社会貢献の事業名だったこともあり、ネットでは『早く社名を変えろとうるさい中、選択肢がなかっただけ』『これから1から登録だのしてたら、被害者の補償も遅くなるでしょ』『わざわざ言われなきゃ誰も“スマイルアップ”からジャニーズを連想しないんですけど…』『それはさすがにイチャモンすぎる』などとデーブへの反論が上がっています。スマイルアップ社は被害者への補償が完了でき次第、廃業にすることも決まっています。東山社長からすると、たたむ予定の会社名に多くの時間を費やす意味はあまりないとの考えだったかもしれません」(テレビ誌ライター)。
まずは「ジャニー氏の名前を外す」という目的は何とか達成できたという見方もできるのかもしれない。
(木村慎吾)