11月1日にネットでの先行配信が始まり、28日から地上波でも放送される「テラスハウス アロハステート」(フジテレビ系)。ハワイが舞台とあって出演者もハーフや外国籍などエスニックのバリエーションに富んでおり、これまでとは一味違った展開に期待が寄せられている。だがアメリカ在住経験のあるライターは、この人選がテラスハウスらしさを損なうのではと心配しているという。
「テラスハウスの魅力は、出演者同士の駆け引きにあります。好みの異性と付き合いたいとかキスしたいという様々な思惑を、不器用にぶつけ合う様子が大きな見どころ。そんな出演者たちに視聴者は自分の姿を重ねて、『わかる~』と共感できるのです。ところがハワイ編の出演者たちは、恋愛に対する意識が日本人とは違いすぎるはず。キスひとつで大騒ぎになったりしませんし、駆け引きのやり方もいちいち欧米流なので、視聴者はリアリティを感じられないのではないでしょうか」
今回の6人で、ルックス面で目立つのは18歳のローレン・サイだろう。日本なら大学1年生の年齢で、今風のミディアムボブが目立つ美少女だが、そんな年齢のわりに中身は相当進んでいるはずだというのだ。前出のライターが続ける。
「彼女はTSAI(蔡)という名字が示すように中国系で、日本人の血は入っていないはず。しかも米東海岸のマサチューセッツ州生まれで、恋愛に対する意識は完全にアメリカ人基準でしょう。そのアメリカでは高校生の恋人同士が学内で堂々とキスするのは当たり前で、キスへのハードルはないに等しいのです。彼女自身も高校では彼氏がいたそうですし、『アメリカのリアリティTVはすぐに距離が近くなる』とも語っているので、日本人同士のもどかしいほどの駆け引きとは無縁でしょうね」
サイのほかにも、帰国子女と交際していたフランク奈緒美ロレインや、香港と台湾のハーフでハワイやロスにも住んでいたエビアン・クーなど、女性陣は日本人とは異なる感覚の持ち主ばかり。そんな彼女たちが見せる熱い恋愛模様が、これまでのテラスハウスとはまったく異なる様相を見せることは間違いなさそうだ。
(白根麻子)