「こんなに愛し合っているのに両親が私たちの結婚を許してくれない……」という悩みを抱える女性っていつの時代でもいますよね。周囲から反対されればされるほど、気持ちは盛り上がってしまうものです。でもちょっと待って! 少し冷静に、反対されたことを整理してまとめ、自分の気持ちを見直してみてはいかがでしょうか。
■まずは反対される理由を冷静に分析してみる
お互いの両親にパートナーを紹介したうえで反対されてしまいましたか? それとも、紹介する前から反対されていますか? もし紹介前だとしたら、あなたやカレのキャラクターではなく、プロフィールに不満を持たれているのかもしれません。
例えば、あなたのご両親がカレをよく思っていないとした場合ですが、カレが一人っ子、お互いの実家が遠過ぎてなかなか会えなくなりそうとか。あるいは、あなたの実家ではお婿さんを希望しているのに、カレは長男だから無理そうとか。学歴や家柄の違いかもしれませんね。また、カレのご両親があなたを受け入れてくれない場合も、同様の理由が想像できます。
■話したときの雰囲気から「信頼できない……」と感じたのかも!?
逆に、カレと会ってから結婚NGが出たのなら、そのときの会話を思い出してみましょう。借金を抱えているなど金銭的な問題が分かり、「結婚させるのは無理!」と判断されたのかもしれません。カレの立ち居振る舞いを見て、「なっていないからダメ!」という判断なのかもしれません。
また、これといった理由がなくても、話してみて“信用できない雰囲気”という判断の場合もありますよね。この場合はスペックとはまた違い、人間の臭覚みたいなもので反対しているわけですから、両親としては心から心配をしての反対なのかもしれません。両親側の打算での反対ではない場合が多いでしょう。そして、こうしたときの嗅覚は盲目に恋をしている当事者には分かりにくいものなので、両親の声には耳を傾けてみてもいいのかもしれません。
■周囲に反対されるあまり、気持ちが盛り上がっていませんか?
人は周囲から反対されればされるほど気持ちは盛り上がります。「私たちは結婚したいのに……」と、カレとの絆はますます深まることでしょう。ある意味、周囲の反対はふたりが仲良くなるためのサプリメントみたいなものです。
だけど、反対されて盛り上がり過ぎたまま、自分たちの気持ちだけで突っ走ってしまうと後悔するかもしれません。せっかくですから心を落ち着けて、「本当に大丈夫なのか……」をもう一度だけ考えてみてください。
■それでも結婚したいなら、自分流を貫こう!
さて。考えましたか? それでも「私たちは一生一緒にいたい」と思うなら、再度両親を説得することです。電話だといざこざになりやすいので、LINEやメール、手紙のほうがかえっていい場合もあります。ふたりの思いをしっかり書いて、もう一度両親に尋ねてみましょう。
そこまでしても反対されるなら……? もう、やることはやって両親への誠意は尽くしたのですから、後はあなたたちの自由です。そもそも、結婚は自由意志。個人の気持ちでできるわけですから、親の言いなりになる必要はありません。言いなりになるのではなく、意見として取り入れつつ決断は自分たちでしていきましょう。
ここを間違えてしまう人が意外と多いんです。親がダメというからとあきらめてしまい、後になって親を怨むのは大きな間違いです。親の言いなりになるのも、言いなりになった人が選んだこと。自分で決めたことなんですよね。自分の人生を他人のせいにはできません。あなたは、あなた“個人”の意思で存分に生きていきましょう。
安藤房子(あんどうふさこ) 作家・恋愛心理研究所所長。離婚を機に日本初の恋愛カウンセラーとして独立。メールカウンセラーの草分け。自己肯定感アップ術や詩作、色彩心理学を通したセラピーのほか、姿勢改善や呼吸法、ストレッチやダイエット術など心と身体両面からのアプローチで婚活・恋活女子を応援。著書は韓国・中国でも翻訳出版。心理テスト作成やメディアでMCなども。インスタ「恋に効く詩の世界」が人気。