女優の新垣結衣が出演する映画「正欲」が11月10日に公開され、早くも大きな波紋を呼んでいる。
今作は作家・浅井リョウ氏による発行部数50万部のベストセラーを映画化。家庭環境や性的嗜好、容姿の異なる5人を、主演の稲垣吾郎、共演する新垣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香が演じる。“多様性を尊重する時代”と言われながら社会の片隅で生きづらさを感じつつ生きる男女の群像劇だ。新垣が演じるのは、広島のショッピングモールで販売員として働く「桐生夏月」。中学時代に転校していった同級生「佐々木佳道」(磯村)が地元に戻ってきたところから物語は始まる。
「これまで映画化もされたドラマ『コード・ブルー‐ドクターヘリ緊急救命‐』(フジテレビ系)シリーズほか、ドラマ『リーガル・ハイ』シリーズ、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)のヒットで“国民的女優”と呼ばれた新垣が、初めて多様性やマイノリティといったテーマに挑む問題作です。作品は、第36回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品され、最優秀監督賞及び観客賞を受賞。早くも注目されています」(女性誌記者)
映画の中で夏月と佳道は、ある事情から偽装結婚する設定だが、新垣は「手を取り合って、その先の未来を一緒に乗り越えていくという意味では、なんら変わりなく、2人の形は不自然ではないと思っています」とコメントしている。
「新垣は『逃げ恥』で共演したアーティストで俳優の星野源と2021年に結婚。それを機にそれまで所属してきた大手芸能プロダクションとの契約を終了して、フリーランスになりました。これまで事務所の方針もあり、主演作にこだわってきました新垣でしたが、昨年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)では、恋に落ちて頼朝(大泉洋)の子をもうけるも主人公・義時(小栗旬)に一途に愛される八重を演じました。中盤で命を落とす役どころでしたが、女優として爪痕を残しました」(芸能ライター)
難役に挑む新垣結衣。女優人生の第2章が始まっている。
(窪田史朗)