カレや家族、同僚などに頼みごとをしたい場面ってありますよね。そんなとき、伝え方を少し変えるだけで劇的に受け入れてもらいやすくなります。今回はそんなテクニックを紹介していきます。
■カチッサー効果とは?
心理学には、ある働きかけによって無意識に行動してしまう心理現象「カチッサー効果」というものが存在します。カチッサー効果の実験では、ある人に異なる方法で依頼をしたとき、どの方法だと受け入れてもらいやすいかを確認しました。それが、コピーを取ってもらいたいときの次の3つの方法です。
1.コピーを取らせてもらえませんか?
2.急いでいるのでコピーを取らせてもらえませんか?
3.コピーを取らないといけないのでコピーを取らせてもらえませんか?
結果は、2と3が受け入れられやすいことが分かりました。ですが、3の伝え方はとくに理由らしい理由をつけてはいないのに、結果としてはよかったのです。
■いい加減な理由をつけての頼みごともOK!?
この実験から、人は何となくのいい加減な理由でも、頼みごとをする際に付け加えられると受け入れてしまいやすいことが分かりました。なので、カレに何かをお願いしたいときには、「○○だから●●してくれない?」と、とりあえずの理由をつけて伝えてみてください。「いいよ」と言ってくれる可能性が高まるはずですよ。
■逆に、頼みごとをされたときに注意したいこと
カチッサー効果に限りませんが、商品を売る側など、ビジネスの場面ではこのような心理学のテクニックがたくさん使われています。逆にいえば、それは無意識に物やサービスを購入させられる危険があるということ。ただ、そうした心の動きを知っておけば、そのような罠にハマりにくくなりますよ。
大山奏(おおやまかなで) 大学で心理学を専攻し心理カウンセリングを学ぶ。心理学を恋愛やライフスタイルに応用して楽しむ方法をいつも考えている。アロマテラピスト、カラーセラピスト、整体師でもある。多くの媒体で恋愛コラム、ハウツーを執筆中。