この二人がいれば安心だ。そう思っているお笑い好きも少なくなさそうだ。
令和ロマンの優勝で幕を閉じた「M-1グランプリ 2023」では、今年も審査員の言動が話題となった。なかでも大きな注目を浴びたのは、放送終了間際に山田邦子が放った「さや香が最後のネタ、全然良くなかった」というダメ出しだ。
この発言には視聴者から<愛あるフォロー><最後にさや香に触れてくれてよかった>と評価する向きが多い。ただ一方、山田の審査については疑問の声も少なくないようだ。
「今回はトップバッターの令和ロマンが最終決戦に進出し、優勝を果たしたことが話題に。ここでファーストラウンドの点数を振り返ると、山田が令和ロマンに付けた92点は出場者10組中の5位タイでした。80点台が続出した8位のダンビラムーチョには審査員中で最高の93点を付けていましたし、審査の精度がイマイチとの批判も少なくないようです」(芸能ライター)
その一方で、安定した点数付けで評価されているのが、ナイツの塙宣之と中川家の中川礼二だ。この二人はなんと、ファーストステージでの評価上位3組がそのまま、最終決戦進出者となっていたのである。
しかも二人とも、令和ロマンを1位(礼二は1位タイ)に採点。他の審査員は博多大吉が3位タイ、富澤たけしと海原ともこが4位、そして松本人志と山田邦子は5位にしていたのだから、塙と礼二の採点精度が際立っているのである。
「二人は昨年のM-1グランプリ2022でも高い採点精度を披露。ファーストステージのトップ3がさや香・ロングコートダディ・ウエストランドだったなか、塙は彼らを2・3・4位に、礼二は1・2・4位に採点していました。この精度はまさに恐るべしでしょう」(前出・テレビ誌ライター)
しかも最終決戦では二人ともウエストランドに入れており、今年も二人そろって令和ロマンに入れていた。この調子だと今後のM-1グランプリでも、二人の審査だけ見ていれば結果は分かったもの同然なのかもしれない。