ボルシチといえば、ロシアのお袋の味で、真っ赤なかぶみたいな「ビーツ」が入った温かいスープ。ロシアの絵本とか紙芝居で出てきた記憶があります。もしかしてロシア民謡？
そんなボルシチが簡単に作れるボルシチの素を業務スーパーで発見。「Borsch Soup ボルシチの素」480g入り311円は、このボトルと同量のお湯に混ぜて加熱すれば簡単にボルシチが完成！ というもの。原産国はリトアニア。日本より激寒なロシアやリトアニアのお袋の味だから、寒い日に食べたらあったまりそう～。と思い購入しました。
さっそく作ってみると、ニンジンやテーブルビートらしきカット野菜がコロコロ入っているのがわかるけれど、全部真っ赤に染まっているので、何が何だかは、わからない。でも野菜。ラベルに書かれた作り方を見ると、沸騰した湯に入れてください。となっていたので、先にお湯を480ml沸かしてから投入。
実際に食べてみると…う～ん。これが本場の味？ ビーツの味が強すぎて、他の野菜が確実に負けている。バランスがビーツに寄りすぎている。ほのかな酸味があったはずだが、感じない。なので、異国料理だね～、この味に慣れるまでに時間かかるよね～、みたいな味。期待値が高かったぶん、正直、どうしようこれ食べきれない…と思いつつ、一応残りをジプロックに入れて冷凍庫に。
そうしたら、ボルシチの神様っているんですね。たまたまテレビを見ていたら料理番組でボルシチを紹介していた！ そのレシピを見ると、牛肉の薄切りを炒め、じゃがいもとキャベツを入れていました。ということで、これらを入れればウマくなるのでは？ リトアニアの味じゃなくなるかもしれないけれど、おいしく食べられるかもと思い、残っていたボルシチを解凍し、炒めた牛肉、ジャガイモ、キャベツを入れてコトコト煮直したら、もっのすっごくおいしいスープが爆誕！
ビーツの強みが抑えられて、牛肉の旨みとか、じゃがいものホクホクなどがいい感じのバランスに。牛肉薄切りなのでちょっとだけハヤシライスに味も色合いも近くなるけれど、お湯で割っただけのスープより100倍ウマい。もともとボルシチの素に入っていた、にんじんとかニンニクとか玉ねぎが、具材をプラスしたとたん、イイ脇役として旨みを演出しているような気がします。
もしかして、ロシアとリトアニアでは、ボルシチのレシピって違うの？ と思い検索してみたのですが、リトアニアの王道ボルシチのレシピが見つからないので、本当にお湯で割るだけの味が正しいのか、肉やじゃがいもなどは入れないのかがわからない。さらに、牛肉とじゃがいも、キャベツを入れるのはロシア風なのかもわからない。
だけどこのボルシチの素には、炒めた牛肉、じゃがいも、キャベツを追加投入すると、本当～においしいので買う価値あり！ 今度雪が降った日に、また作りたいと思います！
（ロドリゴいしざわ）
